コラム
【連載】おおしまりえの婚活スポットリアル調査20

30歳以上は厳禁? サバゲ婚活で男子のハートは狙い撃ちできるのか?

2016/09/25 15:00
土曜の午前11時にお台場のビーナスフォートに集合

 筆者は今回、この婚活をレポートする前に伝えたいことがあります。30代はお呼びでない婚活スポットが、もう世の中にはいっぱいある。ということを。

 今回のサバゲ婚活を体験してそれを痛感しました。とにかくみんな若い! 若すぎるのです! 体を動かす婚活だからというわけじゃありません。現にボルダリング婚活では浮くこともありませんでした。ではなぜサバゲ婚活だとダメなのか。今日はそんな理由を考えながらレポートしていきたいと思います。

■土曜の午前にカップルスポットに集合

 土曜の午前11時。筆者は一人カップルの聖地(?)東京・お台場のビーナスフォートに降り立ちます。今回参加した婚活イベントは「イベティ」という会社が企画しているサバゲ婚活、通称サバコン。

 ビーナスフォート内にある「ASOBIBA」というインドアフィールドを利用して、サバイバルゲーム(エアソフトガンを使って敵チームを撃ったり目的を達成したりするゲーム)を通して婚活するというものです。

 はっきりいって、土曜の午前11時にお台場は眠い! 遠い! そして今日は暑い! 30代特有のワガママ体質を引きずりながら、受付へと向かいます。

 ショッピングデートを楽しむカップルを横目に受付を済ませると、まず目に入ってきたのは数々のサバゲグッズです。銃、迷彩服、ゴーグル、なんだか筆者の闘争心がメラメラと燃えたぎってきます。

 実は以前、某企業のサバゲ部主催のサバイバルゲームに参加したことがあります。その時「これは絶対楽しいし、婚活にプラスだ!」という確信がありました。銃を撃つ爽快感と撃たれるかもという緊張感。そしてゲームを通じて生まれる仲間(もちろんこのとき初対面)との連帯感。何か特別なことがあったわけではありませんが、これに婚活要素が加われば、かなりイイ感じになるだろうという確信がその時あったため、今回かなり期待しておりました。

■隊長! 交流がありません!

会場はインドアフィールド「ASOBIBA」

 受付を済ませてウエアに着替えたら、男女集合してまずは説明を受けます。とここで、気づいた事実が。

 参加者若っっ!

 おそらく推定年齢24~27歳。そして今回女子のほとんどが友達同士の参加でした。つまり筆者、浮いております! 男性陣も年齢層はおそらく同じくらい。半数以上は単身参加だったようですが、年齢の壁をうっすら感じます。

 今回集まった男女は10人ずつの合計20名。これを3チームに分けて、自己紹介をしてからゲームがスタートしますが、さらに問題が発生しつつありました。それは仕切りがいい加減なのです!

 それもそのはず。進行してくれるのはあくまでも、このフィールドのスタッフさん。婚活の専門家ではありません。「自己紹介してくださーい」と声をかけてはくださるものの、シャイな男女がスムーズに自己紹介できるはずもなく、「ま、まさモゴモゴモゴです。よろしくお願いします」と発せられる声は小さめ。

 自称年長者であるおせっかいな私は思わず「え? まさるくん?」と聞き返してしまいました。ちなみにまさしくんでした。

■顔を隠すともはや何もできない

 まあサバゲを始めてから交流はおのずと深まるものだろう。そう思い、全員ゴーグルをつけて準備完了! と、ここでまたまた問題が! サバゲのゴーグルはフルフェイス。つけると顔がわかりません(笑)。これは致命的。まさしくんだったか、まさるくんだったか、完全にわからなくなった男性を前に(一応名前を書いたガムテープを貼る)ゲームはスタートしていきます。

 今回は3分で何人敵をヒットさせたかの数を競うチーム戦。2チームが対戦し、残り1チームは安全な高台から観戦&談笑するという流れで進んでいきます。

 フィールドは室内なので、そこまで広くはありませんが、相手を警戒しながら進んでみると、意外と広く感じます。壁に身を隠しながら相手をバチバチ撃てば、日頃のストレスが発散されていきます。かがんだり中腰で走ったりすると、若干体への負荷を感じますが、サバゲに関心がある人にとっては、ライトに体験できる場はありがたいです。

 肝心の婚活はというと、以前普通のサバゲイベントで感じたような「いい!」という感じは、正直ありませんでした。というのも、以前はサバゲを楽しむのにプラスして、お昼休憩をとったり簡単な反省会があったりと、随所に自然な交流時間が設けられていました。

 しかし、今回のイベントでその時間を取れるのは観戦休憩中の3分のみ。これではさすがに足りません。しかも休憩中とはいえ、フルフェイスを着用しての交流では、まさるくんだかまさしくんだかわからない相手と話すわけです。男女の距離って、少しの違いでこうも縮まらないものなのか。と気づくのでした。

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