『とと姉ちゃん』常子の母・君子、物議を醸した“ナレ死”……「雑な演出」に視聴者不満
ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!
『とと姉ちゃん』(NHK 総合/月~土、午前8時) 幼くして父を亡くした小橋常子(高畑充希)が、「父(とと)」の代わりとして、母と妹2人を守りながら、怒涛の戦前・戦後をたくましく生き抜いていく物語。総合誌「暮しの手帖」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。
■9月21日(水)/147話~9月23日(金)/149話
147回は、雑誌「あなたの暮し」編集長の花山伊佐次(唐沢寿明)が、病に伏す常子の母・君子(木村多江)を見舞いに訪れたところから始まった。花山が帰ったあと、常子たち3姉妹は話をしたいと君子の部屋を訪ねる。君子は、家族の思い出の品が詰まった箱を、自分の「宝箱」だと言って3人に見せた。そして、「君子が亡くなったのは10日後のことでした」とナレーションが入って終わった。ネット上では、「かか(=母親)が亡くなった、悲しい」という悲しみのコメントが飛び交う一方、ナレーションで死を告げられる「ナレ死」に話題が集まった。「穏やかだった、かかの最期に合っている」「かかの臨終の場面は見たくないから、ナレ死でいい」というコメントもあったが、「身内の死まで軽く扱いすぎる」「ナレ死が悪いわけじゃない、これまでの描き方が雑だから心に響かないだけ」といった意見も多く見られた。
148回では、君子の残した「小さな積み重ねが今の幸せ」という言葉を受け、常子は花山に「小さなしあわせ」というエッセイを雑誌に書きたいと告げる。具体的な内容が描写されないまま、次の場面では8年が過ぎ、エッセイをまとめた単行本が発売されている状況に。「時間ジャンプはいつものことだけど、ほんとに雑すぎる」「消化試合感、半端ない」と、視聴者から不満の声があふれた。
149回では、常子の姪である水田たまき(吉本実憂)が、常子に「あなたの暮し」出版に入社したいと告げる。「銀行にお勤めしたいんじゃなかったの?」という常子に、たまきは「世の中の役に立つ仕事がしたいんです」と答える。このセリフを受け、ネット上では「銀行は役に立たない仕事なの?」「何かをアゲるために周りをサゲる、この脚本家のやり方にうんざり」と、ここでも不快感が爆発した。
そして、一風変わった試験内容で、たまきの入社試験が始まった。たまきは無事合格するのか、ラスト1週間はどう展開するのか、視聴者の注目が集まる。