【連載】永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報18

「二重国籍」問題でも蓮舫代表誕生 民進党の秘書だけが疲弊し、数千万円が消えた選挙

2016/09/19 15:00

■災害支援で返礼品をもらってもいいの?

 前回は「ふるさと納税」についても書かせていただきましたが、今回も少しだけ書かせてください。

 「激甚災害」指定を受けたといっても、通常の災害支援より国の補助金が1~2割程度増えるというだけです。もちろん仮に復旧作業に100億円かかるとしたら、1割でも10億円ですから、大きい金額ではあるのですが、足りていない現状もあります。なので、個人の皆さんからの温かい寄付は、被災地の自治体にとって大変ありがたいものです。

 ふるさと納税といえば豪華な「返礼品」が思い浮かびますが、現在、緊急で設けられている災害支援のためのふるさと納税の窓口は、返礼品の用意がない場合が多いです。返礼品を用意すると、純粋にその自治体で災害支援のために使える費用が減ることと、返礼品の対応をするスタッフ不足、人件費の節約などが理由です。でも、寄付される皆さんにとっての最大のメリットは、住民税の還付と返礼品ですよね。

 災害支援、福祉や文化を目的とした「ふるさと納税」だと返礼品がないと思っている方が多いようですが、実は、この返礼品の有無とは、各自治体の「姿勢」なのです。目的に応じて、もらえたりもらえなかったりするわけではないのです。


 「返礼品はいらないから、少しでも多く災害支援のために役立てて!」と思う方もいらっしゃると思いますし、もちろん「希望の返礼品が欲しいから、ふるさと納税をする」という方も大歓迎です。被災した地域の特産品を購入することも、支援のひとつの方法だからです。

 その場合は、まず、ふるさと納税のサイトから希望する地域、返礼品を選び、その自治体へふるさと納税をしてください。その際に、「希望する使用内容」というような項目がありますから、そこから「災害支援」を選んでいただければ、災害支援のための寄付をすることができます。

■視察先で、職員におんぶ?

 被災地で、不眠不休で復旧作業に従事しておられる方がいる一方、内閣府の政務官・務台俊介衆議院議員が、岩手県岩泉町の視察先で長靴を履いていなかったため、ぬかるみを職員におんぶしてもらって渡ったと報道され、批判を受けました。

 神澤が秘書だったら、決してそんな失態をボスにさせないのに……と残念に思いました。務台議員は、子どもの教育政策について、とても熱心な良い国会議員なので、どうして……という思いです。


 本当のことを言うと、視察の受け入れ先の自治体の職員が気を利かせて、状況に応じて長靴などを用意してくれることが多いのです。なので、ボスの靴のサイズは秘書が把握していて、先方にサイズを伝えます。

 今回は、用意してくれていると思い込んだ秘書と、そこまで気が回らなかった自治体の職員の双方の「うっかり」が原因だったと思いますが、そもそも「視察に行ってやっているんだぞ」というような政務官の姿勢が、よくありませんね。

 台風の被害状況の視察なのですから、汚れてもいい服装で現場に向かうのは当然のこと。たとえ長靴を忘れたとしても、岩手に到着するまで、または現地に向かうまでの間に、いくらでもフォローできたはずです。持つべきものは「気がつく有能な秘書」ということですね。

最終更新:2016/09/19 15:00
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