高島礼子に続き……

高畑裕太逮捕で、母・淳子に激励続々――『女たちの特捜最前線』最終回は「皮肉にも高視聴率」か?

2016/08/25 16:00
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『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日系)公式サイトより

 芸能界でブレーク中の俳優・高畑裕太が8月23日、女性への強姦致傷の疑いで逮捕され、芸能界に衝撃が走った。

 群馬県警によると、映画の撮影のため前橋市内のビジネスホテルに宿泊していた高畑容疑者は同日未明、「歯ブラシを持ってきてほしい」とフロントに連絡。届けに来た40代の女性従業員の手をつかんで、無理やり客室に連れ込み、性的暴行を加えたという。その際、女性は右手親指などに全治1週間のケガを負ったとされる。

 女性の知人から警察に通報があり、任意で同容疑者を事情聴取したところ容疑を認め、「女性を見て欲求を抑えきれなかった」などと供述しているという。悪質な犯罪であるだけに、女性が被害届を取り下げたとしても、同容疑者の芸能界復帰は現実的に極めて難しい状況といえそうだ。
 
 同容疑者は、大物女優・高畑淳子の長男。学生時代には、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)の企画で、親子共演を果たし、「芸能界入り」を宣言するなど、デビュー前から注目を集めていた。
 
 デビュー当初は鳴かず飛ばずだったものの、2015年前期のNHK連続テレビ小説『まれ』で、主人公・希(土屋太鳳)の同級生役を演じてブレーク。その後は、ドラマ、バラエティ番組からのオファーが殺到し、現在は『仰げば尊し』(TBS系)、『侠飯~おとこめし~』(テレビ東京)と2本のドラマに出演中。8月27~28日に放送される『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)では番組パーソナリティーを務めるほか、同番組内のスペシャルドラマ『盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~』にも出演予定だった。

 この事態を受けて、すでに収録済みや出演予定の番組を抱える各局は対応に追われた。『仰げば尊し』は第3話で、すでに同容疑者の出演を終えていたが、『侠飯』は撮り直しを決定。10月から出演予定だったNHK大河ドラマ『真田丸』は、一部の撮影を終えていたが、こちらも代役を立てることになった。ほかのバラエティ番組や『となりの新選組』(フジテレビ系)などは、同容疑者の出演シーンをカット、差し替え、あるいは撮り直しなどの措置を余儀なくされる。

 事件は同容疑者が起こしたものとはいえ、母・淳子は親子共演が幻となった『真田丸』への出演は続けるものの、29日に生出演予定だった『スタジオパークからこんにちは』(NHK)への出演を辞退。また、連続ドラマ『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日系/木曜午後8時~)にメーンキャストで出演中だが、その放送日が25日とあって、がぜん注目を集めることになってしまった。

 同ドラマは京都中央署を舞台に、総務課の警察官・室町京子(高島礼子)、広報課の警察官・一条弥生(宮崎美子)、府警の元刑事で同署の食堂勤務・八坂美鈴(高畑)のアラフィフトリオが、女だらけの井戸端おしゃべり捜査会議で事件を解き明かしていくミステリードラマ。
 
 同ドラマをめぐっては、スタート前の6月24日、高島の元夫・高知東生容疑者が、覚せい剤取締法違反などの容疑で逮捕され、一時は“お蔵入り”する可能性も浮上した。だが、高島自身は尿検査により“シロ”であることが判明、また謝罪会見が世間の同情を呼び、テレ朝は放送を決断。初回は視聴者の高島への同情心や野次馬根性が働いたのか、11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークした。しかしその後、視聴率は第2話が8.7%、第3話が6.5%、第4話が4.9%と右肩下がりとなり、第5話は6.1%と、やや持ち直したものの、もはや大きな上昇は期待できない状況だった。


 メーンキャスト2人の家族が逮捕されるという異常事態となった同作は、8月25日放送分が最終回となる。ネット上では、淳子に対する多くの同情や激励の書き込みが見受けられ、最終回は初回以来の好視聴率を弾き出すかもしれない。そうなったとしたら、なんとも皮肉な話だが……。
(森田英雄)

最終更新:2016/08/26 17:51
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