篠原涼子、福山雅治に引き続き

松嶋菜々子『営業部長 吉良奈津子』7%台陥落の原因は? 「女性の共感ナシ」でフジ真っ青!?

2016/08/01 08:00
1607nanako.jpg
『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)公式サイトより

 フジテレビ関係者が、この事態に顔面蒼白になっているという。“高視聴率女優”松嶋菜々子が3年ぶりに連ドラ主演を務める『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系/木曜午後10時~)第2話が28日に放送され、視聴率が初回10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から7.7%に急降下してしまったのだ。松嶋主演ドラマの視聴率が7%台というのは、異例中の異例だ。

 7月期に民放ゴールデン・プライム帯(テレビ東京は除く)でオンエアされている全ドラマの中で、『吉良奈津子』の初回視聴率は、北川景子主演『家売るオンナ』(日本テレビ系)=12.4%、高島礼子主演『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日系)=11.6%、寺尾聰主演『仰げば尊し』(TBS系)=11.4%、東山紀之主演『刑事7人』(テレビ朝日系)=10.8%、藤原竜也主演『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)=10.7%に次いで6番目だった。

 しかし、7.7%まで落ち込んだことで、第2話の視聴率ランクは、尾野真千子主演『はじめまして、愛しています』(テレビ朝日系)、桐谷美玲主演『好きな人がいること』(フジテレビ系)、波瑠主演『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(同)に抜かれ、9 番目となってしまった。下を見ると、武井咲主演『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)、Hey!Say!JUMP・中島裕翔主演『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)、黒島結菜主演『時をかける少女』(日本テレビ系)、向井理主演『神の舌を持つ男』(同)となり、ワースト5位の非常事態だ。

 『吉良奈津子』は、広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターだった主人公・吉良奈津子(松嶋)が、40歳手前で結婚し、出産と育児休暇を経て、3年ぶりに職場復帰したところ、希望する古巣ではなく、成績が振るわない営業開発部部長のポジションに配属される。そこにいたのはひと癖もふた癖もある部下たちで、仕事が忙しくなればなるほど、家族への負担や不満が募り、家庭と仕事の狭間で悩みが増えていく。口うるさい姑の手を借りたくないため、ベビーシッターを頼むが、その彼女の存在が、幸せな家庭を崩壊させるきっかけに。会社では自信を打ち砕かれ挫折し、やがて夫との間に大きな溝ができ始め家庭も危機に瀕する……というストーリーだ。

 松嶋の3年ぶりの主演作とあって、下馬評も視聴者の注目度も高く、初回はなんとか2ケタ台をキープしたが、第2話にして早くも急降下。ネット上の視聴者の感想を見ると、「ベビーシッターが夫を虎視たんたんと狙うなんて、サブストーリーはいらない。おかげでメインの仕事の話が上っ面になって、面白くない」「仕事も家庭・子育ても全力投球で奮闘する主人公をイメージしてたけど、どう見ても身勝手。魅力に乏しく共感できない」「松嶋の良さが出ていない。イタイ女になってる」「残業があって、週末休めない部署では子育てしながらでは無理でしょう」「女性の子育てと仕事の両立がいかに大変か、また、部長は部下とどう接するかを描けばいいと思うけど、同じ女性でも、この主人公には共感できない部分が多い」といった調子で批判的な意見が多く、本来取り込むべき同性の女性視聴者から共感をあまり得ていない様子。

 フジといえば、前クール、福山雅治が主演した月9ドラマ『ラヴソング』が平均8.5%と大爆死し、福山の商品価値を暴落させてしまった。このままいけば、松嶋もまた、同じ目に遭ってしまいかねない。まだ始まったばかりだけに、この先、巻き返しを図れるかどうか注目される。
(森田英雄)


最終更新:2016/08/01 08:00
『リング』
出たら必ず死ぬ呪いの放送局……