角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第116回

元ハロプロのアイドルが我が保育園の先生に! 保育ビジネスで美人を雇いたい理由とは?

2016/07/16 16:00

 同じことをやっても、ビジュアルのいい子は3割増しに見られ、その反対の子だと、5割減に思われます。同じことを発言しても、受け取られ方が全然違います。保育園でのクレームを少なくするためにも、感じのいいビジュアルの人を確保することが大事なのです。

 前にも書きましたが、ビジュアルのいい子はひがみがないので真っすぐで素直な子が多く、会社としてもとても扱いやすい。これからも私が直営で運営していく保育園は、ビジュアルにこだわっていくつもりです。もちろん、美人でも問題のある子は雇いません。バイトでも1カ月の試用期間を設けたので、間違って入れたとしても、取り返しのつくようにしました。「駒沢の森こども園で働いてます♪」は、美人で性格のいい子の証しにしたいですね。

 他業種でも同じで、友達の会社社長も、パート&アルバイトは「ほぼ顔で決定」と言います。履歴書によっぽど変なことが書いていない限り(以前このコラムで書きましたが、職歴に「ガールズバー」と書いていた志望者がいました)、顔で決めるのだとか。ベストセラーとなっている『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(橘 新、新潮社)にも書かれていますが、「あまりにも残酷な美貌格差」「『見た目』で人生は決まる」は、よくあることなのです。

 保育園を経営していると、いろんなことが見えてきます。子どもを通して、その子の家庭環境、食生活まで見えてきます(笑)。毎日、大きい子(年中、年長)とランチを食べているのですが、恥に分類されるお家のお話をしゃべる子がいておもしろいです。子どもの「昨日」「この間」という言葉は正しいためしが一度もなくて、「この間」→「1年前」ぐらいの概念なので、その辺は間引いて聞かないといけませんけどね!

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に「駒沢の森こども園」、2016年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」をオープンさせる。家庭では8歳の愛娘の子育てに奮闘中。


最終更新:2016/07/16 16:00
言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)
みんな「他人の顔」には厳しいからな~