人気急上昇中のベトナムのビーチリゾート ダナンは本当に最高の旅行先なのか?
他にはこんな意見もあった。
食堂で食べられるフエ名物の麺料理ブンボーフエ(牛肉麺)。レモングラスのさっぱりとした味付け
「ベトナム料理のレストランがあまりなかったです。料理を期待していったのに、メイン通りにもなく、ビーチ沿いにシーフードレストランが少しあるだけでした」(旅行で来た家族連れ)
メイン通りとは、観光客が多く集まるハン川沿いの「バクダン通り」のことだ。カフェ、バーが多く並んでいるが、レストランは少なく、ベトナム料理レストランは見かけなかった。街中に小さな食堂や屋台はあったが、メニューが一品だけの専門店が多く、ランチ時は閉まっている店が多かった。ミーケビーチに数軒並ぶシーフードレストランではベトナム料理も出していたので、どうしてもベトナム料理を食べたい場合は食堂や屋台か、ビーチへ行くしかない。
■ビーチリゾートというよりイモ洗い状態
人気のミーケビーチには人が溢れている
そして、期待していたビーチは人で溢れ返り、ビーチリゾートというより、もはやイモ洗い状態……。ダナンのビーチは海水浴よりもサーフィンに適していて、付近にサーフショプはあるが、ダイビングショップやジェットスキーがレンタルできる店はなかった。マリンスポーツをしたい方はオプショナルツアーに参加するほかないだろう。ビーチの水は透明度もとりわけ高いというわけでもない。街中には市場やダナン大聖堂といった観光地もあるが、ショッピングに適しているというわけでもないので、多くの観光客がビーチに集中してしまうのだ。
物価も安く、スパやマッサージが揃うので、美容や癒やしを追求する女子旅向きではあると思った。しかし、街中は不便な点が多く、観光客の受け入れ態勢はまだまだ追いついていないと感じた。そして、そういったネガティブな情報はほとんどメディアでは流されていない。いま、ダナン旅行を考えているなら、リゾートホテルから一切出ない旅行としては最適だが、そうでない旅の場合は、フエやホイアンなどの近場の街に、買い物がてら足を伸ばしてみるのも良いかもしれない。
(カワノアユミ)