連日報じられる、舛添要一知事の新情報ラッシュで考えてみたこと
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎まだ新ネタあります
「舛添要一知事に380万円ボーナス! でも返納は寄付に当たるので不可能」って、まだ人を立腹させる新エピソードが出るってすごい。どうせなら、この更新頻度を利用して「まいにち、要一」でも作るか。
「君は自腹? 僕は税金!」「ハゲの隙間は、都税で埋める」「だって欲しかったんだもん」「ヤフオクで人気も買えたなら」「腹は黒いが、領収書は白い」「ごめんで済むから、警察はいらない」……。
あきらめないで、リコール署名やろう。146万人分、見事集まったその日が「新・都民の日」だ。
◎大きすぎる地殻変動
ジョディ・フォスター、『5時に夢中!』(TOKYO MX)出演。どんな経緯を経て出演が決まったのかは知らないが。ほかの番組に出るより、出演自体がニュースになるし、何かこう親近感も湧くしで、なかなか効率のいいプロモーションといえよう。これをきっかけに、「大物外タレが来日するたび、なぜか『5時に夢中!』に出ている」という流れができたら面白いのだが。いい画ヅラだ。
これまでは、外国から来た大物スターは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の「BISTRO SMAP」に出演、というのが不文律だったのだが。「あそこはもう……」というニュアンスが、プロモーターにも伝わってるってことか。潮目が変わるって、こういうことなんだな。ボディブローで、じわじわ実感。
◎その時は近い
古館伊知郎、トークショーで再起動。客席にはテレビ関係者が大勢詣で、ギャラクシー賞受賞の一報も。次の仕事に注目が集まるところだが、『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)の司会というのはどうだろう。
たかじん亡き後、ズルズルっと辛坊治郎が遺留分の遺産で司会に納まっているあの番組。ここ最近はパネラーも含め、全体的に「遺留分色」の強い人間ばかりで、往年の輝きが失われて久しい。
キー局に対し、積もり積もったものがあるであろう古館と、「キー局では取り扱わないタブーに斬り込む」という番組方針が交わったとき、何か大きな化学反応が生まれるような気がするのだが。
どうせ辛坊はそろそろ「ヨット乗りたい」って言い出す頃だ。夏が近づくにつれ、半腰浮いてソワソワ。「もう一度男にさせてください!」ってあっちから言い出すのを待とう。その時に晴れて「みなし遺留分放棄」だ。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。