カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」5月24日号
「婦人公論」の性に貪欲すぎる女性から見えてきた、“婚外恋愛処方箋の3カ条”
2016/05/23 21:45
こちらの女性、迷うことなく実行に移します。しかも相手は「地域の祭事準備に関わった時、リーダー格だった4歳上の男性」って、めちゃめちゃご近所さんじゃないですか。しかも最初に飲んだときに「思い切って彼に打ち明けました。私は女の悦びが知りたいって」といきなりの特攻体勢。それからお祭り男と逢瀬を重ね、半年かけて念願の女の悦びをゲットすることに成功しました。しかしここでめでたしめでたしとはならないのが婚外恋愛の恐ろしいところです。
その男性が「『もっと開発してみたい』とアダルトグッズを使い始めたんです」。さらに「SM用具を揃えてポルノチックな写真を撮るなど、秘め事はエスカレート」。写真はあきませんよ……と思っていたら案の定、「私の秘密画像をブログで公開していたんです。顔は消していましたが、卑猥な解説をつけて、まるで性の調教師気取りでした。怒り狂って電話をして、社会的制裁も辞さないと脅して、写真抹消を約束させました」。まるでレディコミのような展開に、性的欲求がもたらす恐ろしさと可笑しさをあらためて痛感しました。
ルポを読むと「恋愛」と一言にいっても、そこに男女が求めるものはまったく異なるということがわかります。ただ外でセックスがしたい男性、そこにときめきがほしい女性……その思惑がズレたとき、くだんのお祭り男のように不文律を平気で破る輩も出てくる。婚外恋愛の処方箋には、「写真ダメ、SNSダメ、絶対避妊」の3項目があるのではないでしょうか。
(西澤千央)
最終更新:2016/05/23 21:45