“何もしない一日”の「TO DO LIST」付き、“予定ナシ”ができない「Domani」の女たち
「Domani」(小学館)6月号。今月号も、しまむらやGUはもちろん、UNIQLOとも無縁の、財布の余裕をぶちかました企画がてんこ盛りです。例えば、「おしゃれな人の『ときめき欲望買い』リスト」を見ると、「おしゃれな人」(モデルやスタイリストだらけ)が購入した私物を紹介してるせいか、値段は「○円くらいで購入」というラフな書かれ方や、記載のないものがほとんどですが、それらがお高いことは丸わかり。MARNIのスニーカーや、Dolce&Gabbanaのレインブーツなど、とても素敵ですが、筆者には、どこで売っているのかもわからないものばかり! 表参道かしら……? 平均年収が頭1つ飛び出ているだけあります。こうなると、家計簿まで公開してもらいたいけど、そんな下世話なことは「Domani」はしないんですよね? 残念です!
<トピックス>
◎おしゃれな人の「ときめき欲望買い」リスト
◎明日への活力!幸せ「おこもりホリデー」のススメ
◎エスムラルダの女傑力 第3回 橋田壽賀子の「春よ、来い力」
■おこもりからの飛翔距離
そんな「Domani」において、毛色の違う連載「キラキラ女になれなくて」には「周りにはキラキラしてるって言われるけど、実はオタクで家だとジャージなんです」的な女性が登場するんですが、それと似た路線の企画がありました。「ときにはメークもおしゃれもちょっとサボって」というリードの「明日への活力!幸せ『おこもりホリデー』のススメ」です。読者代表の2人が、おこもりのための1WEEKスケジュールや、おこもり当日のタイムスケジュール、部屋での様子などが紹介されています。平均年収500万円オーバーの女たちの“サボり”ぶり、早速見ていきましょう!
登場されている2名の1週間のスケジュールを見ると、平日夜はバレエを習いに行ったり、友達と食事に行ったりと、普段は活発に動きまわるタイプのようです。そして「おこもり」用のDVDやワインやつまみは、しっかりと前日までに調達。もちろん、準備するワインはトルコワインだったり、ドライフルーツは「メデリュ」ご指名だったりと、「おこもり」にも手を抜かない、さながらホームパーティ開催のごとく気合に満ちあふれているのが伝わります!
特集の1ページ目に登場した菊川怜さんが語った、「なんの予定も入れず、行き当たりばったりで気ままに過ごす一日。気になっていた本を読んだり(以下略)」とはなんだったのか? 噛ませ犬か? と思わざるを得ない「(1週間かけて)計算ずくで過ごす一日」。「Domani」もそれを後押しするごとく、ご丁寧に「何もしない日のTO DO LIST」まで用意しています。普通は「TO DO」と「何もしない」は併用しないんですよ~! そしてその内容は、「折り紙で動物園をつくり、ムツゴロウさん気分を味わう」「パソコンで囲碁をして、コンピューターと戦う」「けん玉の世界一周を成功させて達成感を得る」などなど……。ネタであってほしいと切に願うばかりでございます。
「『おこもりホリデー』座談会」も見てみましょう。女子編の座談会の後に、「おこもりする女性について」男子が話す男子編が続く流れとなっています。まずは女子編で、おこもりする女は「オンとオフの切り替えが上手」と結論が出ます。そして男子編では、「オンとオフのバランスがとれているから一緒に生活していても楽」からの、「結婚に向いている」と太鼓判で終了! あ、あれ? 「おこもり」企画を読んでいたのに、いつの間に婚活記事に……!? 「Domani」の超展開、恐るべし。