サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー女性誌最大のタブー! 「CLASSY.」の着回し企画で、10kg増を目指す劇団員女が主人公に カルチャー [女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」6月号 女性誌最大のタブー! 「CLASSY.」の着回し企画で、10kg増を目指す劇団員女が主人公に 2016/05/18 21:00 女性誌速攻レビューCLASSY. さて前回のレビューでは、これまでオシャレピーポーに疎まれていたが、そのラクさでいまや人気アイテムとなった「ゴムパンツ」ページを紹介しました。今回の着回し企画はその流れをくむものなのか、「スタイルアップにこだわる5月の着回しDiary」。主人公は「劇団のぞみに所属する31歳の女優の卵。下北沢在住。大学卒業後に入った会社を辞めて現在の劇団に入団」したまどか。念願の初主演作の役作りで10kg太らなければならない、という前代未聞の設定です。 主人公が、演出家に渡された大量のペヤングにマヨネーズをかけて食べまくる着回し企画なんて見たことありません。しかし公園でおもむろに「あめんぼ赤いなアイウエオ」と発声練習を始めたり、舞台仲間とスズナリ劇場の帰りにレコード屋さんに寄ったり、老舗喫茶でお茶してたら気鋭の脚本家に声をかけられたり、ただただ「下北沢在住の若手劇団員」というイメージが暴走していて、スタイルアップ着こなしなど、どうでもいい展開に。そもそも舞台稽古中にヒールの高い靴を履いてたら、演出家から灰皿飛んできそう。 「太る」「結婚を目指さない」という「CLASSY.」における2つのタブーに切り込んだことに関しては、この着回し企画は画期的なのかもしれません。しかし裏を返せば「仕事だから」という言い訳がなければ、女性誌という世界では太ることさえ許されないとも言えますが。 ■そのアピール、部屋でブロッコリー相手にやってくれ 「CLASSY.」には、「ガウチョパンツがトレンド」「ワンピースにはスニーカーを合わせて」と、いくら最新オシャレファッションを提案しても、男性ホンネ座談会で全て否定されるという独特のシステムが存在します。女性誌における誌面内矛盾は大して珍しいことではありませんが、こと「CLASSY.」ではその矛盾を雑誌の根幹に据えて、あえて「正解」を出さないことに腐心しているところがあるような気がします。 続いて紹介したいのは「金言それとも暴言? 男の本音カルタ」です。リードに「普段の何気ない行動やデートの時に良かれと思ってやっていること…実は男のコたちに“痛い”と思われているかも!?」とあります。いままで「CLASSY.」が蓄積してきた男性ホンネ座談会から、選りすぐりの妄言をピックアップし、ポップなカルタに仕上げたページ。例えば、 「はな柄にレースやリボンフリル服 可愛く見せる魂胆まる分かり」 「サングラス、ハットの下はオシャレ自慢のドヤ顔ばかり」 「ふとめアイラインは自己防衛? 世間に強がり、お疲れさま」 「どこのオジさんと行ったの? 高級ディナーばかりのフェイスブック」 前のページ123次のページ Amazon CLASSY.(クラッシィ) 2016年 06 月号 [雑誌] 関連記事 男性座談会を多用してきた「CLASSY.」が、二股防止策として「都合のいい女になるな!」とまさかの警告「派手=品がない」「地味=女を捨てた」……男性の偏見に怯える「CLASSY.」がまさかの姉御路線「CLASSY.」の悩める“高学歴女子”特集で、高学歴男子が放った真っ当なひと言暴言・妄言・上から目線! 「CLASSY.」がモテ言説に“男の本音”を悪用しすぎてる問題結婚・モテのために男を立てる「昭和女」を、「CLASSY.」が激推し