元芸人の脚本とかツラ

『とと姉ちゃん』、視聴率好調も「話がつまらない」!? 脚本家に向けられる批判と“疑惑”

2016/05/03 15:00

「もともと『ピテカンバブー』というお笑いコンビで活動していた元芸人の脚本家です。コントを書いていた経験を生かして脚本家に転向、2008年に公開された映画『ガチ☆ボーイ』で本格デビューしました」(芸能ライター)
 
 そんな西田氏は去年6月に開かれた『とと姉ちゃん』の制作発表会で「朝ドラを執筆するのが夢だった」と話した上で、「ささいな出来事、やり取りを通じて、キャラクターの内面や成長を見せたいと常々考えていた自分にとって、毎朝15分の中で登場人物の断片を少しずつ見せることができる環境は憧れだった」と満面の笑みで語っている。
 
 しかし、そんな西田氏の脚本作について、テレビドラマ関係者から興味深い証言を得ることができた。

「彼が以前手がけたあるドラマには、大筋を書くいわゆるプロットライターがいくつかの班に分かれて合計10人以上ついていました。こうしたメインライターの下にプロット作りを手がけるライターがつくのはドラマ界にはよくあることというか、常識です。ただ、そのドラマのときはプロデューサーが、『西田さんが忙しくて書けないので、各回全て完成稿に近いものに仕上げてくれ』と、プロットライターに求めたそうです。また、次々とライターが辞めては新たに入るといった悪循環が常態化していたのだとか。最終的にどこまで西田氏本人が本稿作りに携わったのかは定かではありません」
 
 『とと姉ちゃん』は、西田本人も肝煎りなだけにプロットライターをつけず1人で書いていることを祈りたいが、ヒロイン常子が悩んだときに口にする「どうしたもんじゃろの~」は今のところ皮肉にも、自らの脚本に向けられているようだ。
(後藤港)

最終更新:2016/05/03 15:00
『なぜ、あのひとの文章はツマラナイのか?』
瀧をうまく使ってこそ一流の脚本家という風潮、謎