サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「AneCan」のインスタ熱がカメラ小僧並 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「AneCan」5月号 自撮り棒&三脚担いでインスタ撮影! 「AneCan」の「いいね!」稼ぎがカメコの域に 2016/04/29 16:00 女性誌速攻レビューAneCan ■旅行は私を輝かす舞台! 「今旅をするならインスタ映えするSPOTが重要なんです!」という一言が見逃せない、「京都・沖縄・金沢2泊3日の国内旅『ここへ行くなら、コレがオススメ!』」企画。旅行ページも、「AneCan」にかかれば、インスタグラムやFacebookでのリア充アピールの場、いやいや自分を魅せる舞台に早変わり~。まずは「“女友達”と京都」編。もはや、お寺の類は皆無で観光の気配はありません。注力しているのは、友人との“リンクコーデ”とレンタル着物での撮影です。「着替えひとつで楽しさ倍増、記念撮影もグッとフォトジェニックに仕上がります」との説明通り、全員が計算尽くのドヤスマイルを満足気に浮かべています。 「彼と沖縄」編でも、「AneCan」は頑固一徹。「照れくさいツーショットも人に頼らず撮れる!」と、自撮り棒を投入。どんなアングルのカップル写真だと「“SNS”で『いいね』がもらえる」のか、例を紹介してますが、これ……自撮り棒だけでは簡単に解決しなそうなアングルばかりでは……。2人がつないだ手を後方から写した写真って、これ自撮り棒……? 体をひねって必死に自撮りするとか、すんごい顔になってそうですけど。ほかにも、夕日で逆光になっているところを、2人で抱きついたり飛び跳ねたりという躍動感のある、雑誌の1ページのような写真もありますけど、これもどうやって撮るの? と技法が気になるカット多数。「#ムードたっぷり#撮影は三脚で」とハッシュタグが付いた写真があるってことは、撮影は全部三脚ってこと? 自撮り棒に加えて三脚まで? こんな自撮りの旅に耐える彼はいるのでしょうか……ただのツーショットの方が全然照れくさくないわ! ライフスタイル企画は、「人生に効く(はぁと)オトナの人脈&友達のつくり方」。DaiGoさんや出版プロデューサー等が登場してアドバイスしています。リードには「そろそろ30歳になるAneCan読者なら自分をすり減らすような友達付き合いはもう卒業」とあります。いつの間にか「そろそろ30歳になるAneCan読者」と、アネサーの定義が変わっていることに驚きましたが、まぁそこは置いておいて、上記のような旅にもインスタグラムで「いいね!」を求めてしまう人間関係こそ、最も自分をすり減らす要因かと思ったのですが……。 そしてDaiGoさんは自身の経験を踏まえ、人脈が広がったきっかけを「運動と瞑想で引きこもりだった自分が行動的に」と言ってますけど、そんな「引きこもりな人」は読者にいないから! 「いいね!」のために旅行に行っちゃうくらい活動的なのが「AneCan」ですよ~! (白熊春) 前のページ12 最終更新:2016/04/29 16:00 Amazon 『AneCan(アネキャン) 2016年 05 月号 [雑誌]』 旅の醍醐味は地元民との交流でしょうが! 関連記事 「内面の美こそ不変」という呪詛で読者を絶望させる、「婦人公論」のエイジング特集「今幸せですか?」に82%YES、「Domani」読者のSNSがはらむ“幸せテロ”のつらさ男性座談会を多用してきた「CLASSY.」が、二股防止策として「都合のいい女になるな!」とまさかの警告古市憲寿&武田砂鉄の男性論客登場! 「VERY」が掲げる“基盤”へのシニカルな問いかけ清原和博の元妻・亜希が降臨&離婚特集まで!! 「BAILA」が“アンチ結婚”を邁進中! 次の記事 そっくりすぎる美人セレブ母娘 >