コラム
角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第110回
激務といわれる保育園で長く働き続けるには……経営者が考える保育士の将来
2016/04/16 16:00
幼児教室の先生に、「オバサンがガミガミ怒る教室は人気がない」と言われました。実際のお受験会場にいるのは、優しくて若い先生たちがほとんどだからです。お教室で怖いオバサンにガミガミ怒られて言うことを聞くという習性が身についてしまった子たちは、実際のお受験にいる若い先生をナメてしまうのだとか。提携の教室アンテナ・プレスクール同様、若くて(若く見えて)優しい先生たちを集めようと思います。
長く勤めてくれる正社員に対しては、辞めてもらうのではなく、教育係やベビーシッターとして会社に残ってくれればいいなと思っています。結婚をしない女性も増えていくだろうし、子どもを産まない人生もあると思います。働き続けることは大歓迎です。ただ、中高年で保育園での業務は体に堪えるので、ベビーシッターとして働くのが一番いいのではないかと思います。男性保育士が中高年になった時は、ほとんどは福祉施設や介護施設で働いているようです。保育園でずっと働きたいなら、園長にならないと無理かもしれません(中高年男性の保育士やシッターは保護者が嫌がるため)。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では8歳の愛娘の子育てに奮闘中。
最終更新:2016/04/16 16:00