サイゾーウーマンコラム角川慶子「保育園作りました」経営者を悩ます、男性保育士問題 コラム 角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第106回 保育園・ベビーシッター派遣業で直面する、「男性保育士・シッター」問題 2016/02/20 17:00 シロウトで保育園作りました 8歳の誕生日。娘に内緒でレストランでケーキを頼んでいました。本人は早く大人になりたいそうですが、大人は教育費の心配、親の介護、自分の老後など、馬車馬のように働かないといけません 保育園は入園前面談、平成29年度キャンセル待ち対応、そろそろ平成30年度見学など、1年で一番忙しい時期を迎えています。そして新事業であるベビーシッター派遣の「森のナーサリー」も求人掲載が終了し、研修が必要な方は保育園での研修を受けてもらっています。保護者用書類の準備や封筒・社員証の準備に至るまで、今が忙しさのピークです。 求人で一番大変だったことは、面接予約をしても、3分の1が来ないことでした(特にネット求人)。「子どもを3人育て上げ、やっとパートに出られるようになり(中略)面接お願いいたします!」みたいなメールのやり取りをしていたにもかかわらず、来ないのです! “バックレ”って若い人だけのことかと思いきや、50代、60代にもいて、驚きました。ウソでもいいので、「本日、体調が悪くて行けません」だけでいいから、連絡がほしいです。3月21日までは事務スタッフがいないので、目黒区八雲から西新宿まで、面接の度に出社している状況です。 採用という点からお話しすると、企業は「年齢や性別を理由に断ってはいけない」のです。保育園でも考えさせられたことですが、男性保育士の問題に今回も直面しました。保育園で男性保育士を雇ったことがあるのですが、女の子のママに「●●さん(男性保育士)と2人にさせないでください」と言われたことがありました。抵抗があるのはよくよくわかるので、その男性保育士をスタッフが手薄になる遅番から外したのですが、シフト上、ほかのスタッフの負担が増えてしまったので、やりづらい。もちろん男性なので、力仕事などいい面もありましたが、トータルで考えると親からの需要は少ないです。 また、ベビーシッターとしても、男性シッター(資格無し)が子に鬼畜ないたずらをする事件もあり、男性シッターの需要はますます低下中です。もちろん真面目にやってらっしゃる方も大勢いますが、シッター派遣は人気商売という部分も否めません。なので、男性から応募があった際は「男性シッターの場合、看護師、保育士、キッズコーチなどの資格がございませんと、登録されましてもお仕事がないのが実情でございます。それでもよろしければ、履歴書の送付をお願いいたします」と返信すると、100%連絡が途絶えます。時給がいいので大学生やフリーターの男性が応募してくるのですが、個人的にいうと私なら医師でも看護師でも保育士だとしても、男性が家に入ってきて、娘のシッターをするのは無理ですね。 逆に、保育短大に通っている女子大生ならいいですよ。4月から保育短大に入学する女子の面接を行いましたが、保育園で研修をした後、シッターデビューさせようと考えています。清潔感があり、笑顔もかわいかったので、子どもウケは抜群かと。ただ、0歳児の対応は怖いので、1歳児以上の担当かな。 12次のページ Amazon ほいくの王さま(1) (モーニング KC) 関連記事 園児が慶應横浜初等部に合格! 「お受験の準備スタートのタイミング」をお教えします保育園でのお散歩に対し、一般の人から思いもよらぬクレーム電話が!認可の有無は関係ない! 「子を預かることで親に罪悪感を持たせない」のが保育園の仕事保育園経営者が、わが子を学童保育に通わせてみて気づいたこと働くママの強い味方! 娘の入学準備はアウトソーシングとお名前シールで乗り切る