"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第303回】

渡部篤郎、再婚の決め手は「母親の介護」!? 元ホステスをRIKACOも笑顔で歓迎のワケ

2016/03/01 21:00

 石坂浩二が浅丘ルリ子と離婚した際も「妻に老母の面倒を見させるのは忍びない」と石坂が語り、布施博と古村比呂の離婚も介護問題でのすれ違いが原因とされた。また離婚ではないが、高知東生が芸能界引退を宣言したのも、妻・高島礼子の父の介護に専念するためといわれている。

 そして今回は、中谷との別離が介護問題で、再婚も介護――。しかし残念ながら、「セブン」ではこうした深刻な、そして女性にとっては特に切実な問題には深く踏み込まない。ただ中谷に介護はさせたくなかった渡部が中谷を“捨て”、仕事を辞めたA子さんを選んだというだけだ。

 この部分にもう少し突っ込んでほしかったが、しかし「セブン」にはどうやら“介護”とは別の黒い裏テーマがあったようだ。

 それがRIKACOの存在だ。今回の前夫再婚報道を受け、RIKACOは笑顔で歓迎した。それをもって「セブン」は「高笑い」とタイトルにつけた。これはつまりこういうことだろう。

「自分と結婚している時から渡部と不倫をしていた憎き中谷ではなく、別の女性との再婚なら大歓迎!」


 もちろんそんなことは明記されていないが、RIKACOの女心を勝手に推測して紛々と臭わせるよう巧妙な仕掛けをしている「セブン」。ゲスいけど、ある意味ザ・女性週刊誌といった記事だった。

一方「自身」は、渡部再婚情報を前妻RIKACOに直撃し、まだ何の連絡もないとのコメントを引き出している。渡部は再婚を決意しただけで、まだ入籍していないとの情報もあるから、これも当然のこと。ことさら問題にするような話じゃないと思うが、「自身」はそれだけのネタで2頁引っ張った。

 だが興味深いのは、両誌ともに渡部の再婚相手がRIKACOに似たタイプだと書いていることだ。これってRIKACOにとってはうれしいことなのかも、とゲスい感想を持ってしまった。
 
 覚せい剤で逮捕された清原和博だが、ここ最近では近々予定される保釈に注目が集まっている。身元引受人がいない――。

 そんな中、「週女」が興味深い記事を掲載している。それが清原の2人の息子たちの今後だ。現在、有名私立に通う子どもたちだが、兄の方は学校を休んだままだという。記事では名門ゆえ、ママ友や周囲には“学校の名前に傷をつけた”と思っている人が大勢いるといい、息子たちは肩身の狭い思いをしていることが記されている。子どもには何の責任もないのに世間ってやつは、と思ってしまうが、しかし母親である清原亜希さんはそんなことを言えるはずもない。そして子どもを守るべくニューヨークの関連校への留学を決意したという。

『母の介護―102歳で看取るまで (新潮新書)』