ジャニーズ御用達マスコミ「女性セブン」が、工藤静香と飯島氏の“因縁”を報じる意味
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
「裁判所を訴える」「見てろよ!このままじゃ終わらないぞ」
舞台稽古に出なかったことがきっかけとなった土屋アンナと甲斐智陽の訴訟合戦だが、アンナの全面勝訴との判決が。それに不満な甲斐はマスコミの前で吠える吠える。なぜこんな人物をメディアは喜んで登場させるのか。今回の事件で最も不可解で不快なことだった。
第300回(1/21~26発売号より)
1位「木村拓哉『もう疲れた』からの反転 中居正広『誤算とこれから』」他SMAP大騒動記事(「女性セブン」2月4日号)
2位「SMAP “再出発の絆”固めた『大激励会』120分!」(「女性自身」2月9日号)
3位「宇多田ヒカル “人間不信”乗り越え父との“雪解け”」(「週刊女性」2月9日号)
ジャニーズのコントロールの効かない「週刊女性」は、今週もまともなSMAP記事を掲載しているので、あえてランキングはしない。しかもSMAP記事をトップではなく2番手に持ってくるという余裕まである。内容も、謝罪会見が木村拓哉と事務所への見せしめであり、謝罪会見こそがさらにSMAPの「空中分解」を加速させるなど、先週に続き鋭く指摘しているので、興味のある方は是非「週女」を読んでほしい。
注目は騒動勃発記事の関係で出遅れたかたちとなった「セブン」だ。
どれだけ事務所サイドに立って、飯島三智マネジャーと中居ら4人を貶める記事を書いているのか!? と思いきや、世論のSMAP擁護の声も影響したのか何とかバランスを取ろうとしている様子がうかがえる。もちろん全体的トーンは事務所寄りには間違いなく、謝罪会見がキムタクの働きかけで実現したとか、「(会見で)5人の強い意志がうかがえた」とか、メンバー間の溝にキムタクが「疲れた」と漏らしていたなど、あくまで事務所やキムタク“目線”なのだが、一方、違和感を表明したネットの声を紹介したり、飯島氏の功績にも触れ、一定の評価をしている。
こうした必死のバランスが、実は事の本質を覆いかぶす結果になってしまっているのだが、御用メディアだからこそ、こんなものでも頑張った感さえあるのが不思議だ(笑)。
だが「セブン」を読んで驚いた。通常ならあり得ない、驚愕すべき情報が記されていたからだ。それが今回のキムタク残留に大きな影響を及ぼしたといわれる、工藤静香に関することだ。
「セブン」の第2特集「妻・工藤静香と2人の娘『唯一のパパ』の決断」では、静香と飯島氏の確執の歴史について描かれている。飯島氏は2人の結婚前から、キムタクと交際を始めた静香のことを苦々しく思っていた。その理由の1つがマネジャーという立場からだという当然のものだが、理由は別にあったという。それが静香の過去の“男関係”だ。