角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第103回

保育園で得た経験をもとにシッター業に参入! 小学生ママも利用してほしいサービスを充実

2016/01/09 16:00
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森のナーサリーの拠点になる西新宿の事務所です。本当は西新宿で保育園をやりたかったけど、物件が見つからずシッター業にしました。余談ですが、青梅街道「淀橋」の信号付近はパワースポットなんですよ。

 明けましておめでとうございます! 12月、我が「駒沢の森こども園」のクリスマス会は無事終了し、2016年の営業が始まりました。1月8日までは子どもの預かりが少なかったので、社員のスタッフに有給を取ってもらったり、私は4月から始まるベビーシッター業「森のナーサリー」の準備をしたりしました。

 1月3日の新聞折り込みに求人を出したのですが、お正月のためか、反響が少なめです。3日と10日の2回掲載できるサービスプランなので、これからあるかもしれません。問い合わせのほとんどが「いますぐ働ける仕事を探しています」といった方で、4月1日からだと先過ぎるみたい。すごくいい人材であれば、3月末まで保育園で働いてもらって、4月からシッターに異動してもらうのですが、面接の前の応募段階で言われてしまうと、「オープンがまだなので無理ですね」としか言えません。折り込み以外にも、月末には求人サイトに掲載を予定しています。もし読者の方で、保育士資格や看護師資格、教員免許が眠っている方、育児の合間に働きたいといった方がいらっしゃいましたら、月に3時間以上であれば登録ができるので、求人サイトの応募フォームから問い合わせをお願いします。

 「森のナーサリー」の立ち上げにあたり、こだわったことがあります。それは「送迎コース」の料金設定と、オプション。ほかのシッター会社でも送迎コースはありますが、送迎は1時間ぐらいで終わってしまうため、1時間あたりのシッター料金より高く設定されています。例えば、小学館グループの「HAS」では送迎2,700円(会員価格)。それに対し、角川キッズラボ「森のナーサリー」は、2,000円(どちらも平日1時間以内)。あえて送迎コースを、サービスメニューとして打ち出すことにしました。

 オプションのお勉強補助は1,000円、食事のお作り500円……。私自身、働きながら娘を私立小に通わせてみて、入学時の「送り迎え」はネックになったと実感しましたし、「宿題」や「食事」は、子どもなので毎日決まった時間の中で行わなくてはいけません。シッターは未就学児だけではなく、小学4年生ぐらいまでは必要なのです。

 「お勉強」は小学校お受験対策としても利用できます。保育園でお受験ペーパー対策を始めて1年たちましたが、意外にも「お受験しないけど、お願いします」という保護者が数人います。1人は兄弟がいて、上のお子さんの時に「やっておけばよかった」という教訓から。また違う方は「座って勉強させる習慣をつけたい」というお話でした。もちろんお受験とはペーパーが一部違いますが(お受験はテクニック重視)、小学1年生でスムーズに学習が始められるために必要な力は、お受験に共通する部分がたくさんあります(一般常識、季節・20くらいまでの数量の把握など)。


 もともと、保育園に通っていてシッターも利用している園児から、「シッターさんとは勉強しないよ。ママが、高いから勉強はこまもり(駒沢の森こども園の略)でやって、って」という話も聞いていたので、送迎やお勉強はなるべく安く設定したいと思っていました。保育士資格のある人なら、お受験のお勉強を教えるのは難しくありませんよね。

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