今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

退院した叶美香と姉・恭子の関係性に嗅ぎとった、姉妹に忍び寄るあの「気配」

2015/12/18 21:00
kanoushimai01.jpg

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎金脈ジャンルの可能性
 いつの間にか、めでたく退院していた叶美香。もう裸でバストを下からあおった、あられもない姿を、姉に撮られてブログに載せられていた。「ビーナスの復活のよう」とか何とか言われて。風邪引くぞ。

 しかし、美香入院により、「何もできない恭子」ってものが、実際に提供されたというのはちょっと面白かった。マネジメントからプライベートまで、生活における雑用の全てを担っている美香。美香なしでは生きていけない恭子。むせかえる香水の匂いに混じって、ちょっと「老老介護」の匂いがしてきた。

◎物語性のある女
 新垣結衣の口紅のCM。高級ホテルとおぼしき部屋の窓から、絶景の都心の風景を見下ろし「天気いーじゃん」と口紅をつける。

ここを定宿にしているキャリアウーマンにも見えないし、観光客らしき高揚感も、同泊者の姿もない。前夜の何かに開き直るような感じの「天気いーじゃん」。朝、着替える前にまずルージュ。

紗栄子に置き換えたら、このシチュエーション、即納得できるんだが。ダイソーの口紅でぜひ作ってほしい。


◎まだまだ伸びる
 フィギュアのグランプリファイナルのエキシビションに登場し、ブーイングの嵐の安藤美姫。彼女の脳内では「私が登場したら、みんな喜ぶに違いない」って考えがあったんだろう。

世界女王のタイトルも獲った元アスリートとして、地元スペイン選手のハビエル・フェルナンデスのカノジョとして、とにかく「大きなフェイギュア大会のエキシビションで、サプライズ登場にふさわしいゲストである」と自身を判断したってことだ。すごいな。現役時代よりも確実にメンタル強くなってる。脅威の伸びしろ。

会場の外国人も「あれ誰?」ってなっただろう。へぇー、フェルナンデスのカノジョってあれかぁ。浅田真央もいなかったし、そこに「未来の本当の蝶々夫人」の姿を見たかもしれない。割とくっきりはっきりと。

mishuran.jpg

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

最終更新:2019/05/22 16:25