サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」misonoはなぜ炎上するのか? コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 misonoを炎上タレントたらしめる、“壊滅的なセンスのなさ”を読み解く 2015/12/10 21:00 misono女のためのテレビ深読み週報 『家-ウチ-※アルバムが1万枚売れなかったら misonoはもうCDを発売できません。』/avex trax 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「話を盛ったり、その時の気分で言っちゃダメだと思う」misono 『旅ずきんちゃん』(TBS系、12月6日放送) “炎上”はタレントのイメージダウンになるかと思いきや、案外おいしいらしい。たびたび炎上騒動を起こしたタレントの新山千春が、『しくじり先生 俺にみたいになるな!!』(テレビ朝日系)で明かしたところによると、炎上ブログには大量の批判コメントがつき、そのコメントをつけた人が、自分へのレスや他人のコメントを読むため、たびたびブログを訪問するのでPVが激増、結果的に新山の収入が増えることになるという(有名人のブログは、PV数に応じて、広告収入が入る仕組になっている)。 つまり、新山は意図的に“炎上”を起こし、最近はテレビでこういったカラクリを明かしているわけだから、“炎上”で二重に稼いだ計算になるが、一方“炎上”でトクをしているように見えないのがmisonoである。自らテレビで引退を宣言しておきながら、ブログでそれを撤回する姿を、お笑い芸人・有吉弘行とおぎやはぎにそれぞれ「引退詐欺」「引退ビジネス」と揶揄され、ネット上でも批判が噴出し、炎上。misonoが注目されれば、当然ブログのPVも稼げるだろうが、あの独特の冗長な文章を定期的に読みたいと思う人は、少数派ではないだろうか。私にはmisonoの炎上はプラスに働いているように見えないが、彼女がその辺の事情を告白したのが、12月6日放送の『旅ずきんちゃん』(TBS系)である。 司会の大久保佳代子相手にmisonoは、かつてテレビとブログで告白して炎上した「5人からプロポーズされた事件」を説明する。「30歳までは結婚願望がなかったら、プロポーズされても全部断っていたが、31歳になって今すぐにでも子どもが欲しい」と思うようになり、結婚を前向きに考えるようになったそうだ。5人のうち、2人がmisonoの結婚の条件(専業主婦、すぐに子どもが欲しい、別居婚)を満たすことがわかり、デートを重ねていたが、結局は「相手が面白くない」との理由で断ったという。5人からプロポーズされたとブチ上げた割に地味なオチだが、私が注目したのは、misonoが「相手に『結婚を前提に交際してください』と申し込まれた」と説明したことである。 misonoだけでなく、独身女性がおかしがちな勘違いであるが、「結婚してください」と「結婚を前提に交際してください」は全然違う。前者は明らかにプロポーズだが、後者はそうではない。今のところ結婚するつもりだという意味で、「結婚する場合もあるけれど、しない可能性もある」という単なる交際の申し込みである。misonoの結婚の条件を、大久保は「支離滅裂」と表現したが、それらについてmisonoに交際を申し込んだ男たちが異議を唱えないのは、「実際に結婚するわけではないから、今のところはどうでもいい」からなのではないだろうか。 12次のページ Amazon 『家-ウチ-※アルバムが1万枚売れなかったら misonoはもうCDを発売できません。』 関連記事 椿鬼奴の“稼がない夫”は、なぜ批判される? バラエティに蔓延する「男はNG」の発想紀里谷和明は、なぜ日本映画界から嫌われているのか? 「合理的」発言に見るメンタリティ20代売れっ子モデルに求愛する武田修宏に、“なぜか好感が持てない”ワケ小島慶子が、母への葛藤を乗り越えて「いいお母さんです」と語るに至った理由とは?西山茉希、夫・早乙女太一へのどろっとした怨み節に見る「離婚危機説が絶えない本当の理由」