業界人のマル秘お仕事事情

タレントの“パチンコ営業”を仕掛ける業界人にインタビュー! 「次は板野友美を引っ張りたい」

2015/10/31 15:00

――確かに都内のパチンコ店には、タレントよりもライターの来店が多い気がします。

X 基本的に、芸能人が喜ばれるのは地方だけ。それに地方なら、その地域にしかパチンコ営業をしているということがバレないから、東京中心の芸能活動にはあまり影響しない利点もある。

――今後タレントのパチンコ営業は減っていく?

X 今は国もパチンコに厳しいんだよ。店側に不利な法律がどんどんできて、このままいけば消滅してもおかしくない。例えば大物タレントを300万円で呼んだとして、それ目当てにきた新規客が2~3人でもパチンコにハマれば、それで十分元は取れたんだ。でも昨今の締め付けで、新規顧客の獲得は難しい現状があるわけよ。今は「1人から大金を搾り取る」っていうスタイルにシフトしてる。社会・経済的に見ると、そうなったらその業界の終わりは近いんだけどな。

――話は変わりますが、ブッキングや実際の営業中にトラブルはないんでしょうか?


X 昔はいっぱいあった。それこそ電話1本で話が決まっちゃって、「ギャラは100万円」と聞いてたのに、現地でいきなり「80万円しか用意してません」なんて言われるとかさ。3店舗回って50万って話だったのに、いざ現場で5店舗だと聞かされたり。最近は世間の目もうるさいから、みんなキッチリ書面を交わすようにしているね。お客さんとのトラブルだと、ある歌手が九州地方の店舗に営業に行ったとき、ヤンキー風の客に絡まれたって話がある。「おいお前、一緒に写真撮れや!」と襟首掴まれたらしいよ。

――営業が原因で、芸能界から干されたり……なんてことも?

X ちょっと前に、楽しんごが吉本興業を通さないで営業したことが問題になったことがあったな。もともとパチンコ営業は、事務所を通さずタレントが全部ギャラをポケットに入れられる、裏バイトみたいな側面が強かった。芸能界じゃ“ショクナイ”って言われてるよ。昔は景気が良かったから、事務所もある程度はショクナイを大目に見てたようだけど、この不景気だからね。まぁ吉本は、「ギャラが50万でも、タレントに渡すのは5万だけ」な事務所だから、芸人がショクナイに励むのも仕方ない気がする。

――逆にホールから好まれているタレントというと?

X 中尾彬に竹内力あたりかな。トークもそうだけど、やっぱり知名度なんだよ。地方のおじいちゃんおばあちゃんからすれば、有名人を間近で見るだけで満足する。それと江頭2:50も大人気だね。彼には常にオファーが殺到してて、スケジュールの空きは1年待ちだって聞いた。


――長年ブッキングの仕事をされているということですが、何か印象に残っている出来事はありますか?

X これはホールに言いたいことなんだけど、営業で来店した芸能人のサイン色紙を、楽屋とか控室にゴミみたいに置いとくのは止めてほしい。ヤニで黄ばんだサインの山を見たタレントが、営業後にどんな気持ちでサインを書いてるのか、考えてみろっての。

――では最後に、次にパチンコ営業に打って出るタレントを予想してほしいです。

X 俺がやりたいのはAKB48。元SDNの芹那とかはすでにやってるみたいだけど、やっぱり本体から引っ張りたい。AKBのパチンコ台が出たとき、AKSは頑として「メンバーにパチンコ営業はさせない」姿勢だったけど、もう人気も下火だし、そこそこ名の知れた卒業生が営業に登場すれば、みんな参戦してくると思う。さっきの話じゃないけど、1人から大金搾り取ろうっていう今のパチンコ屋のスタイルは、AKB商法そのものじゃない。誰か1人挙げるとしたら、見た目だけで中身のない板野友美なんて、絶好の狙い目だと思うな。

最終更新:2015/10/31 15:00
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