サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」桝太一アナ、視聴者から好感の理由 コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 桝太一アナ、視聴者からの好感度をもたらす「運動音痴」「モテない」「恐妻家」アピール 2015/10/22 21:00 桝太一アナウンサー女のためのテレビ深読み週報 同番組で披露された、ソフトボール投げが女子より飛ばなかったという運動音痴アピール、中高時代、彼女はおろか女友達もいなかったという非モテエピソードがそれにあたる。「シャツはイン、ポシェットつけちゃって」という発言も、大学デビューをし、髪を金色に染めたものの、ファッションセンスが追いつかなかったことを自虐的に表現したものである。善良な視聴者は親近感を得るだろうが、桝アナのこれらのエピソードが生きるのは、彼が東大卒という立派な学歴を持っているからである。 この番組では触れられなかったが、桝アナは恐妻家としても知られる。夫人は桝アナの仕事へのダメ出しはもちろん、専業主婦であるにもかかわらず、桝アナに皿を洗わせて「ありがとう」の一言もないそうだ。「週刊朝日」(朝日新聞出版)において、枡アナと対談した林真理子は、専業主婦である夫人の横暴ぶりに驚いたが、桝アナは「今の時代、男が家事を手伝うのは当たり前」と優等生な答えを返した。 “恐妻家”を自称する男性は、自分の欠点には触れないので、なぜ夫人が恐妻と化したか、また本当に恐妻家なのかは不明だが(水卜アナによると、桝アナは一言多いタイプだそうで、奥方を怒らせている可能性もあり)、男性が人に言いたがらない“尻にしかれるダメ夫”エピソードをあえて披露することで、男性視聴者に「あいつも大変なんだな」と思わせて嫉妬をかわし、また世の主婦層には「イケメンで、お金も稼いで、奥さんに高圧的でなく家事を手伝うなんてエラい」と好感を抱かせるだろう。 桝アナは麻布中高時代生物部で、大学院時代はアサリの研究をしていたそうである。生物と言えば「進化論」で有名なダーウィンは、「最も強いものが生き残るのではない、最も変化に敏感なものが生き残るのだ」という考えを示したという。“ダメ偽装”ができる男性アナウンサーは、今のところ現れていない。変化に敏感な桝アナの時代は、今後も続くことだろう。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。最新刊は『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)。 ブログ「もさ子の女たるもの」 前のページ12 最終更新:2015/10/22 21:00 Amazon 『理系アナ桝太一の 生物部な毎日(岩波ジュニア新書)』 タレントにいじられてキョドるのがまたうまいのよ! 関連記事 滝沢眞規子、「社会に出た生意気な女」発言に見た“自意識のオオモノ”としての顔“一目惚れから結婚”千原ジュニアが、一般人の二十代女性を妻に選んだワケ“非リア充”ホラン千秋と“リア充”田中みな実、2人の女に感じた同じ穴のムジナ「ゴールインしなさそう」濱口優と南明奈カップルに見る、結婚をめぐる男女のすれ違い西島秀俊の「結婚7カ条」に深読みした、“高条件”を掲げる男とそれを飲む女の本音 次の記事 嵐『Japonism』、初日41万枚超え! >