“にわかJUMP推し”とは格が違う、Hey!Say!JUMPファンの有名人と「愛され力」

　ちなみに、中島は『半沢直樹』のとき、現場に伊勢丹のオシャレなフルーツポンチを差し入れたことがTwitterで共演者に呟かれていた。こうした気配りにとろけてしまう共演者も多いのかも？

　また、今、人気沸騰中の伊野尾が世間にあまり注目されていない頃からのファンと言われていたのが、デヴィ夫人。テレビでの発言やブログなどの記述は特になく、真偽は不明だが、A．B．C‐Zの舞台や『ジャニーズワールド』など、さまざまなジャニーズの公演に足を運んでおり、12年の8月のブログではAKB48をけなした上で、「“ダンスと歌”のレベルは同年代のHey!Say! JUMP と比較にもなりませんが」と書いていた。これには、JUMPファンからは「ありがたいけど、叩かれそうだから比較でJUMPの名前を挙げないでほしい」などと言われていた。

　ちなみに、13年6月24日には『ネプリーグ』（フジテレビ系）で伊野尾と薮宏太と共演。クイズ「英語で答えろ」で「涼しい」に対し、「COOL！」と答えたデヴィ夫人に、伊野尾は実に軽々しい口調で「おっ！　いいね！」とあおっていたのが印象的だった。

　ちなみに、最近では、『芸能人ですよ旅2015秋』（10月5日放送、日本テレビ系）に出ていた島崎和歌子が、有岡大貴、伊野尾のVTRを見ながら「ウチの子たち」と呟いていたが、これは、『ヒルナンデス！』（同）に有岡と八乙女がレギュラー出演する前、“お試し段階”のロケで2人と共演し、盛り上げてくれたご縁からだ。

　また、同じく『ヒルナンデス！』共演者のいとうあさこは、10月13日放送分で有岡が出演中のドラマ『掟上今日子の備忘録』（同）の番宣をした際、なぜか身内のように「ありがとうございます」と番宣させてもらったことについてお礼を言っていた。また、14年11月に『ぐるぐるナインティナイン』（同）に出た際にJUMPの「ウィークエンダー」を完璧に踊ってみせたこともファンの間で大いに話題になっていた（他グループの先輩たちよりもうまいのがポイント）。

　また、有岡の保護者といえば、同じく『ヒルナンデス！』共演者のオリエンタルラジオの2人（藤森慎吾は今回のツアーも見に来た）、そして、有岡を輝かせてくれる最大の功労者は、ヘタな食レポにいつも鬼の形相をしてくれるというコント相手・SHELLYだろう。

　こうして見ると、彼らを応援してくれている人の大半が共演者なわけだが、共演者に愛されることは仕事において非常に大切なこと。現場で磨かれてきた「愛され力」を広く世間にも届けられるか、これからが勝負のときだ。
（田幸和歌子）