サイゾーウーマン男性アイドルSTARTO(旧ジャニーズ)ジャニーズツッコミ道場“テレビ的”を狙わないJUMPの魅力と弱点 男性アイドル [ジャニーズツッコミ道場] 『いただきハイジャンプ』に思う、“テレビ的”を狙わないHey!Say!JUMPの魅力と弱点 2015/07/13 17:45 山田涼介ジャニーズツッコミ道場 JUMPって団体行動似合うわ~ 今回ツッコませていただくのは、Hey!Say!JUMPのグループ単体としての初レギュラー冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系、7月8日スタート)。 特番として過去2回放送されてからのレギュラー化だが、深夜25時から放送で、関東ローカルのため、一般層はおろか、ファンすらもリアルタイムで見るのは相当厳しいド深夜番組。初回ではエース・山田涼介と、現在最注目株の伊野尾慧を投入し、「顔面偏差値の高い2人」「絵面がよい」と話題になっていた。 山田に課されたお題は「パパを知らない女の子のために最高のパパになれ!」というもの(伊野尾はエキストラの子役との「理想の父子の模範演技」?役)。依頼者は5歳の娘を持つシングルマザーで、1歳のときに離婚したことでパパを知らずに育った娘と「1日パパとして、遊園地で親子デートして欲しい」という。 実は、ママには密かに再婚を考えている相手がいるが、娘に「パパがほしい?」と聞くと「いらない」と言う。それがママへの気遣いなのか、それとも大人の男性と接したことがなくパパというものがわからないからなのか、「1日パパ」と過ごす娘の姿を見て今後のことを考えたいというヘビーな企画だった。 最初は、山田に会うなり泣いてしまい、伊野尾の手作りのキャラ弁を出されると、さらに号泣した女の子。山田は「怖いよね」とただオロオロするばかりだったが、女の子のペースに合わせて付き添い、メリーゴーランド、観覧車に一緒に乗るなどしていくうち「(お兄ちゃんは)1番大好き」と言われるまでになった。 そして、女の子と「自分の気持ちにウソはつかず、正直にママに話すこと」を約束して別れた後、母子の様子がVTRで紹介される。そこで、女の子がママに伝えた言葉は、「本当はママとパパと3人で一緒に暮らしたい」というもの。その瞬間、ワイプに小さく映った山田の口元が歪み、ぷるぷる震え、鼻と目が赤くなった。 『スクール革命!』(日本テレビ系)で山田が「早泣き演技」にチャレンジした際には、綺麗な顔のまま瞳を潤ませ、涙をポロポロこぼす「女優泣き」を、わずか19秒で披露してみせた。だが、今回ワイプでわずかに映ったのは、それとは明らかに違う、本気の動揺・半泣き顔。 だが、番組ではそこに一切触れないまま、VTR後に映し出された山田は、いつも通りクールな「仕事」の表情に戻って、きちんとコメントしていたのが印象的だった。また、VTRを見守る他メンバーたちも、テキトーキャラを演じつつも「(女の子が)本気で泣いちゃって、放送できないんじゃないかと思った」と語る伊野尾や、「リビングで見てたら泣いてたもん」という八乙女光、そこで「俺もそうなの!」と言う高木雄也、濡れた子犬のような顔でただ黙って心配そうにVTRを見る有岡大貴、落ち着きなく不安げに自分の手をニギニギしたりする岡本圭人など、ピュアすぎる反応ばかり。 テレビ的によいコメントをしようとか、爪痕を残そうとか、そういった気持ち・野心が見えないのは、JUMPの弱点でもあり、そして大きな魅力だろう。実際、視聴者側は「そうは言っても、このお兄ちゃん(山田)がパパとしてくるわけじゃないけどね」などと冷静にツッコんでしまう面もあったが、JUMPはただただ女の子の幸せ・笑顔を願っているように見える。 これが9年目のグループで、全員20歳を超えた立派な大人なのだから、やや脱力感もあり、微笑ましくもあり。理想を言えば、もっとメンバーだけのやりとりが見たかったという声が多いものの、それでも「狙わない素顔」が存分に見られる、ド深夜ならではの番組だった。 (田幸和歌子) 最終更新:2015/08/14 16:01 Amazon 『JUMPing CAR 【通常盤】』 なお、大倉プロデュースという設定はなくした模様 関連記事 Hey!Say!JUMP・山田涼介が“熱く濃いファン”ばかりを醸成してしまう、これだけの理由主役なのに“空気”に? Hey!Say!JUMP・中島裕翔の突出しないという「溶け込み力」有岡大貴&増田貴久の“オタクホイホイ”競演で見えた、ファン受けと一般層人気の重複点存在が「わちゃわちゃ」感を生む、Hey!Say!JUMP・有岡大貴の魅力と懸念点 “貪欲さ”を意識しだしたHey!Say!JUMP、伊野尾慧&知念侑李に見える自覚と成長 次の記事 ウィンブルドンでのベッカムが絶賛 >