爆笑問題・田中裕二と山口もえ、幾度となく流れた再婚説のウラにあった“子どもへの配慮”
かねてから“結婚”がささやかれていたお笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二(50)と、タレント・山口もえ(38)が、晴れて入籍した。相方の太田光(50)とともに喜びの結婚会見を開いた新しい旦那・田中を、テレビで見ていたという山口は、その後レギュラー出演する『ゴゴスマ‐GOGO!Smile!‐』(TBS系)で、「誠実で真面目で本当に温かい方。私にはもったいないくらい。選んでもらえてよかった。(会見は)ジーンときましたよ。とってもうれしく感じました」と語り、また「発表してから初めて、家族4人で堂々と外を歩けたのがとてもうれしくて……近所の神社にご報告に行けたのが、とにかくうれしかったです」と涙ぐんだ。
田中は1998年に共演した山口を「必ず売れる子」と宣伝していた。その後山口は、2006年にIT関連企業の社長と結婚、2人の子宝に恵まれるが、11年8月に離婚している。そして2人は、山口の離婚の4カ月後に、テレビ共演の形で再会。途中経過はわからないが、その1年後には交際が発覚し、それから幾度となく結婚説が流れていた。
結婚説が出るたびに、田中の所属事務所社長・太田光代氏が、「当社の所属タレントは誰も結婚しません」と否定。今年7月、再度流れた結婚報道にも「変化はないです。(田中と山口は)一緒に住んでもいないです」と否定した。
この発言があったのは、田中が山口の自宅でプロポーズした後だったようだが、光代氏は、山口の8歳と4歳の2人の子どもを気にかけており、「騒がれて、結婚がうまくいかなかったら、子どもたちが傷つく」という思いから、結婚説を否定したという。
田中は結婚会見の中で、以前から子どもたちに「パパ」と呼ばれていたことを明かした。ただ光代氏は、これだけで田中と子どもたちが今後も良好な関係を続けてゆけるとは考えなかったようだ。確かに、周囲の変化を察知して、子どもたちが無理をして「パパ」と呼んでいた可能性も否定できない。
そんな光代氏の考えが変わったのは、なにがきっかけなのだろう。田中は会見で「お風呂に入ると、後から2人が入ってくる。長女は“パパ、ちょっと太ったんじゃない”と、おなかをつかんでくる」といったエピソードを明かしていたが、子どもたちとこうしたやり取りができる間柄になったことが、光代氏の心を動かしたのかもしれない。「本物以上の親子になれた」と、彼女もそう実感したように思う。そして、子どもの運動会を応援に行く田中の行動を知った光代氏は、結婚に“ゴー”を出した。
もちろん、子どもたちと田中の関係性をずっと見守ってきた山口の努力はすごい。田中と恋に落ち、再婚を考えたときに、「子どもたちにどう伝える」か「どうしたらパパになってもらえるか」を、常に考えてきたであろう。本当に“天然”だったら、できることではない。今後も増えていくだろう世間の再婚カップルは、新しい伴侶と子どもとの関係の築き方を、田中・山口カップルに見習うことになるのかもしれない。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。