"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第286回】

フィギュア・小塚祟彦の実父、“強制わいせつ”裁判を報じないメディアの弱みと計算

2015/10/06 21:00

 スポーツ界の師弟関係における暴力や性暴力に関しては、これまでもさまざまな事件があった。しかし表面化するのはほんの一部だろう。小塚父のケースもそうしたスポーツ界における力関係や体質による事件であり、そうした視点からもこれを取り上げる意義があると思うが、しかしメディアは消極的だ。

 しかも嗣彦氏は小塚と大島アナの結婚に反対していたといわれる。それがなぜ一転軟化したのか。今回の強制わいせつ事件が関係していたのか否か。芸能マスコミ的にも興味深い事件なので、今後の「週女」の続報に期待したい。

 騒動を逆手にバラエティにも進出し始めた“浪速のエリカ様”こと上西小百合議員。SMAP・中居正広司会のバラエティ『金曜日のスマたちへ』(TBS系)を、作家・室井佑月とのバトルと橋下徹大阪市長からのクレームでお蔵入りさせるなど、お騒がせぶりが報じられているが、今度は関西テレビ界の“ドン”上沼恵美子をも激怒させてしまったというのだからビックリ。

 舞台は『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ系、9月27日放映)での出来事だ。上沼をはじめ出演者が国会欠席や不倫旅行について詰問するも上西議員は自分の主張を繰り返し、上沼は怒り心頭になるが上西は平然と反論――。ってすごいぞエリカ!

 番組を見ると一方的に攻撃し、それが通じないことに上沼の方が勝手に感情的になり怒っている様子が手に取るようにわかる。いつものように「上沼の女帝ワールド」に持っていけないことに腹を立てているのだ。記事にも「上沼さんがこんなにコントロールできなかった収録は初めて」との番組関係者のコメントが紹介されているが、それならなおさら、すごいぞエリカ!


 記事は上西議員を批判するトーンだが、客観的に見れば上沼は上西議員をやっつけるつもりで自分の番組に呼ぶも、完全に敗北してしまった。それだけだ。それで激怒するなんて天下の上沼の器さえ問われる事態でもある。

 しかも番組中、上沼は「当たり前のように自分が正しいと思っています」なんて発言したが、これって上沼本人に当てはまる言葉では!? まるで天に唾するような発言だが、こんな感情的になったらエリカ様にやられるのは当然だろう。

 そもそもこんな事態は当然想定されたはずだし、上西議員を番組に出した時点でアウト。話題性で数字を取ろうとしているだけだから、制作サイドにとっては騒動になれば、なおラッキー。

 憎まれっ子世にはばかるではないが、憎まれっ子、テレビ各局が熱心にオファーする。上西議員を嬉々としてバラエティに出演させる。そんなテレビ局が一番問題だと思うけど。

 今週の女性週刊誌は福山雅治&吹石一恵の結婚一色になると思ったが、意外にもそうでもなかった。


 発売が早い「セブン」は2人の出会いから結婚までの軌跡を追う正統特集をトップにしたものの、「自身」は吹石家が柄杓を奉納する6つの寺院を “秘愛成就のパワスポ霊地”などと紹介するまさかの“こじつけ”展開。さらに「週女」は巻頭ではなく、最後の巻末企画で「7つの『虹』色エピソード」として2人の趣味や行きつけの店を紹介――。

 これは女性週刊誌のある意味“1つの見識”かもしれない。

最終更新:2015/10/06 21:00
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権力って見ようによってはホント滑稽よね