コラム
噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第277回】
KAT-TUN・上田竜也、元ミニスカポリスと“熱愛発覚”も問われるマスコミ取材手法
2015/08/04 21:00
安保法案について反対の声が日増しに強まっている。特に学生や高校生の「安保法制反対デモ」は安倍政権にこれまでとは違ったダメージを与え、支持率も急速に低下しつつある。
女性週刊誌、特に「自身」はこれまでも安保法制について、そして平和について積極的に記事を掲載してきた。今週も「私の70年談話」といった著名人インタビューや、美智子妃皇后の「平和への道」など終戦記念の8月らしい記事が並ぶ。
中でも瀬戸内寂聴と美輪明宏が7月25日に長崎で行ったトークショーの誌面中継は、含蓄あるものだ。
「寂聴 今、だんだんとその時代(戦時中)に似てきている。このまんまいけば『あの作家には何も書かすな』とか、『この作家にはこれを書かせろ』とか、ほんとに怖い世の中になると思います。
美輪 もう、戦時中と同じことをやりかけているじゃありませんか。(略)ある代議士はテレビで『徴兵制度も理屈ではありうる』と言っています。
あの人たちは戦時中の東条英機内閣と同じように、自分たちが戦場に行くとは思ってないのです。自分の息子、孫、兄弟が行くとは思ってない。他人の自衛隊員、よその家の者が行くと思っている。
戦争法案に賛成した議員はその責任をとって、まずご自分が先頭に立って戦地に行っていただく。
またそれを支持した選挙民の方も、20代、40代、60代でも年齢に関係なく鉄砲を担いで、一兵卒として前線に出ていただく。
(略)
寂聴 戦争に、いい戦争とか、国民の幸せのための戦争なんていうのはないんですよ。これは集団人殺しですからね」
なんとも小気味いい安倍政権批判、安保法制反対、戦争への嫌悪だ。93歳の瀬戸内と80歳の美輪は共に戦争経験者であり、だからこその説得性がある。
美輪はまた、こんなことを言っている。