サイゾーウーマンカルチャーインタビューガングロギャルの生き方と精神性 カルチャー ガングロギャル×非ギャル女子座談会【後編】 「全部自己満!」ガングロギャル×「認められたい」女子大生――異色の“自意識”座談会 2015/08/03 16:00 女子カルチャー 取材場所である「ガングロカフェ」(渋谷区)では、ギャルたちのパラパラタイムも しおり 私の場合は、自分をしっかり持っていない分、心が折れたときに方向を変えられる。だから病まないし、それに病むほど一生懸命になることもない。 りさ 私も同じ。落ち込んだら「違うことしてみよう」と思っちゃう。 はるたむ でもうちは、「将来が不安」という子がうらやましいと思うときもありますよ。自分の理想が明確すぎて、「まだまだ理想から遠い、早く完成させたい」とずっと焦って、いつも挫折感を味わってます。 ■ギャル精神は一生続く! りさ ギャルブームの頃は、「高校を卒業したらギャル卒業」という子がいたと聞きますが、はるたむさん、ぽみたんさんも、いずれギャルを卒業しますか? はるたむ 洋服の好みが変われば、世の中的に「落ち着いたね」と言われるようになるかもしれないけど、そのへんにいそうな人には一生ならないと思う。ちょっと派手でおしゃれで自分のしたいことをするみたいなギャル精神は一生続く。はやってるから、このファッションをしているわけじゃないから。自分が好きだからしているんだから。 ぽみたん なんだったら、全然いまギャルなんてはやってないしね。「何年前の格好してるの?」とめっちゃ言われるけど、最初から流行に乗ったつもりないし。 りさ やっぱり「自分のしたいことをしているだけ」というところに共感。明確な目標があって、かっこいいなぁって。感動しました! しおり 最初は「ギャル」というのは見た目のことだと思ったんですけど、心の問題というか、周りの声を気にしないで信念を突き通す人のことを呼ぶんだと思いました。「自分もがんばろう」って思って、ウルッときちゃった。同世代で共感する部分もあったし。 はるたむ ギャルに興味を持ってくれる人がいるのはうれしい。自分は自分ということは強く持っていた方が楽しく過ごせるかな、と思う。 ぽみたん 30代、40代の人と話をしていて、「昔、私もこういう格好したかったけど、勇気がなくてできなかった」「あのときしておけばよかったけど、今この年じゃできない」という人が結構いるんですね。でも、もしかしたら50歳で死んじゃうかもしれないし、仮に100歳まで生きられたとしても、20歳までしか自分の好きなことができなかったら、あとの80年間は……と考えたら、もったいないですよね。20代、30代、40代、年齢に関係なく、そのとき好きなことをそのときでやった方がいい。 しおり 私、今度クラブに行ってみたいなぁ。 りさ 興味あるけど、そういうところに着て行く服がない……(笑)! ぽみたん だから、そんなこと気にしなくていいんだって(笑)。なんで周りに合わせて変えなきゃいけないの。恥ずかしがる=自分が他人から見られていると思ってるということですよね。自意識過剰です! 周りから浮くか浮かないか気にしないで、「私のファッションはこれです」という感覚で行けばいいと思うよ。 はるたむ それに多分、クラブ行ったら、うちらの格好の方が浮いてるし(笑)。自分の着たいものを着ればいいよ。 (構成/安楽由紀子) ガングロカフェ 住所:渋谷区道玄坂2‐22‐6 CREA 2F 営業時間:毎週火金土日 12:00~20:00 公式サイト 前のページ123 最終更新:2015/08/03 18:51 Amazon 『パラパラ★パニック2000 VOL.4』 「自己満!」イズムで救われる人は多いと思うの 関連記事 「反オヤジマインドの敗北」――ギャル雑誌の衰退が女子カルチャーに残す課題「ジューシィメイク」「ロースキンメイク」トレンドの“顔”が映し出す、女の願望と社会モデルに頼るな! 次代のキーワードは"男に媚びない"雑誌づくり「“愛され”にお金は払えない」マンガ家・久世番子×曽根愛が語る女子ファッション闘争「カワイイの原風景はサンリオ」女子のノスタルジーをくすぐる魅力の秘密 次の記事 セックスに頭でっかちな人への小説 >