「全部自己満!」ガングロギャル×「認められたい」女子大生――異色の“自意識”座談会
ギャルブームが衰退した現代においても、ガングロギャルファッションを貫く女子たちは、いま何を思い、将来をどのように捉えているのか。「周りから浮きたくない」という同世代のギャルではない女子たちと共感できる部分はあるのだろうか?
りさ 今はTwitter、Facebookで、「今日こんなにすごいところに行きました」と発信して、自己主張できるようになりましたよね。お2人は「自己主張するためにギャルの格好をしているわけではない」けれど、無難な格好をしていても、実は「他人に見られたい、認められたい」という欲求が強い人は多いんじゃないかなって思ってます。
はるたむ うちもブログを昔から書いているけど、やっぱり「人に見てもらおう」と思ったことはない。全部自己満! 書きたいことを書いてる。もちろん自分が発信したことに共感してくれたらうれしいけど、共感してくれないならそれでいい。
ぽみたん うちらはそもそも「他人に見られている」という感覚自体がないんですよ。街を歩くと、ギャルが珍しいからって盗撮してくる人が結構いて、カメラ向けられたりカシャッて聞こえたりすることがよくあるんですね。そのときは「見られてるな」と思うけど、普通に歩いているときは「私のことを見て」とも思わないし「見ないで」とも思わない。見てもらう・見てもらわないという感覚が頭の中にない。
■ギャルと非ギャル女子が共感する「やっぱりネットは怖い」
しおり でもネットだと、目立った行動をするとすぐに炎上したりしますよね。
はるたむ それはあると思う。こうやってメディアに出させてもらうようになって、何かあったらすぐTwitterで叩かれるから、言葉遣いや行動は気をつけるようになった。
ぽみたん LINEをスクショしてネットにアップされて、顔の画像付きで悪口を書かれて拡散されて、知り合いみんなから「大丈夫?」と殺到したことが2回くらいあるんです。やばいですよ。ネットは怖い。リツイートはほんと怖い。自分の行動について、よく考えるようになりましたね。
しおり そういえば、中学のときネットの掲示板があって、クラスで変なことをすると「あいつ、可愛くないのに、あんなことやってる」などと悪口を書かれたり……私はなにもしないようにしようって思ったことも。
りさ 無意識のうちに「あんまり変なことはしないように」と抑え込んでいるというのはありますね。そこはこの世代に共通の感覚かもしれない。
はるたむ ネットがなければ、もっと好き放題できるとは思う。でも、最近は「批判するということは興味があるからだ」と思うようにしてる。ほんとに魅力がない人間は叩かれもしない。だったら、叩いてくれてありがとうって。ネットに書かれている内容は事実もあれば、事実じゃないこともあるけど、好きにすればいい。