サイゾーウーマンカルチャーインタビューガングロギャルに同世代女子が切り込む カルチャー ガングロギャル×非ギャル女子座談会【前編】 ガングロギャル×女子大生が語る、「モテ」と「偏見」と「将来」――“同世代女子”座談会 2015/08/02 19:00 女子カルチャー 中学時代、ギャルの友達の相談役をしていたというしおり しおり あの、「モテ」は意識したことってあります? 私は洋服を買うときに、やっぱり少し意識して選んじゃうなぁと思って。 はるたむ モテようと思ったことは人生で一度もない。生き方も見た目も「男ウケより女ウケより自分ウケ」、これがモットー。男女問わず、うちらのことを批判する人が世の中にいっぱいいるのはわかってるけど、批判する男からモテなくて結構だし、うちらも好きじゃない。付き合う人はうちらを受け入れてくれる人じゃないとだめ。実際、うちを好きと言ってくれる人と今まで付き合ってきたから、それでいいと思う。 ぽみたん 男ウケを狙ってる人って、男の前でも女の前でもどういう場面においても、たぶん猫をかぶってると思うんですよ。それってしんどくないのかなって思う。結局いつか剥がれるんなら、ありのままを受け入れてくれる人の方が、お互い疲れないのに。 しおり 私は、ありのままの自分を出すより、浮いてしまうことの方が「面倒くさい」と思っちゃうんです。公の場では浮かないようにして、家族や友達の前では自己主張する感じ。そういうのって、面白くないかもしれないんですけど……。 ■他人からけなされてけなされて強くなる はるたむ うちら、ただ歩いてるだけでも通りすがりの人から「ヤバッ」とかよく言われるんですけど、そういうときは、歩くときだけでも透明のマントを羽織ってたいと思いますよ(笑)。なんでそんな気になるのかな。うちらは周りの人がどういう格好してようが、否定なんてしない。そもそも他人のことなんてあんまり見てない。他人を叩くヒマがあったら自分のことをしてたい。 ぽみたん けなす人は本当に多い。「やめた方がいい」とか「なんでそんなメイクをするの? 黒髪でストレートにしてナチュラルメイクにした方がいいよ」とか。それは単にその人の好みでしょ。私がその人の好みになる筋合いはないし。私は自分のやりたいことをやるし。この前、ある男性に「ネイルにいくらかけてんの」と聞かれたんです。それで「2万5,000円くらいかな」と答えたら、「無駄遣い。金はもっと違うところに使えば」みたいに言われて、カチンときて言い返したんです。「その腕時計、私は全然かっこいいと思わないです。ブランド品? 無駄じゃないですか」って。「俺的にはいいと思うんだよね」と言うから、「同じように私も思ってます」と言いました。 「とにかくギャルが気になる!」と語るりさ りさ ギャルがはやっていた90年代後半から00年代前半は、雑誌の読者モデルにスカウトされるために、派手なファッションをして目立とうとしていた人が多かったみたい。私もギャルにそういうイメージを持っていたんですけど、はるたむさんとぽみたんさんは、「自分がしたいから」という理由でギャルファッションをしているんだって、すごくよくわかりました。でも私だったら、否定的なことを言われると沈んじゃう(笑)。それを避けるために、あえて無難なファッションをしてるというところはあるかもしれない。 ぽみたん 気が強いギャルの子は多いかもしれない。もちろん、お豆腐メンタルでグサッと言われたらグチャグチャになっちゃう子もいるけど、ほとんどの子は「そういう格好はやめた方がいい」と言われて言われて言われて鍛えられてる! しおり 私がさっき言った「浮かない方がめんどくさくない」っていうのは、否定されないからなのかも。ギャルの人はかっこいい! すごく強い。話を聞いていると元気が出ます。 (後編につづく) 前のページ123 最終更新:2015/08/03 18:52 Amazon 『A(ロゴ)SUMMER BEST(2枚組ALBUM DVD)』 「男ウケより女ウケより自分ウケ」は口に出して言いたい日本語 関連記事 「あした、なに着て生きていく?」キャッチコピーが示す、女子の“気分”とファッションの“空気”「服なんてそんなにいらない」若者たち、原宿ストリートファッションは本当に衰退したのか?カルチャーにオッサンと消費はいらない!きゃりーぱみゅぱみゅが体現した文化のあり方「小悪魔ageha」復刊! ナチュラル化するage嬢に一石を投じる“盛り”復権がテーマハーフブームももう終わり? 女子カルチャー衰退の要因を徹底分析! 次の記事 豆腐メンタルの一人旅 >