カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「BAILA」8月号

「BAILA」世代の心を揺さぶる90年代アイテムと、今も生きる「りぼん」の仕事と恋愛観

2015/07/25 16:00

 先月号の「誰でも持っている服でおしゃれに見えたい!」の特集とも照らし合わせると、「GUのガウチョパンツ」は「誰でも持っている」から工夫しておしゃれに見せなきゃいけない対象で、「L.L.Beanのトート」は「おしゃれな人が持っている」からかぶっていても恥ずかしくない対象、ということなのでしょうか。ますます「BAILA」の言う“おしゃれ”が深みにハマっているようです。

 思えば、L.L.Beanが上陸したのが1992年。アディダスのスタンスミスも、アニエスベーも、ティファニーも、全て90年代に流行しました。それは、ちょうど今回の付録の「りぼん」の年代とも重なります。当時、漫画でありながらリアル最新ファッションを反映していた『ご近所物語』や『グッドモーニングコール』を読み、おしゃれに目覚めた人も多かったのではないでしょうか。あこがれていた主人公たちのファッションは、そのままリアルな「近所のあこがれのお姉さん」のファッションともリンクし、当時の少女たちの脳裏に「おしゃれ」の価値観が刻み込まれたはずです。その「おしゃれ」が20年たった今もアップデートされずに、バイラーズの「おしゃれ」となって反映されているのではないでしょうか。

 アラサー世代が、90年代リバイバルブームの波に乗り、当時の「あこがれブランド」を手に入れられるようになった今、今後も続々と90年代の懐かしいアイテムが「おしゃれな人の“新かぶりアイテム”」として登場しそうです。ということは、矢沢あい先生の描くキャラクターのような「タータンチェックのメンズスカート」なんかも、またはやっちゃうということ……? 今から胸が熱いです。

■「男より仕事」と言い切るチアリーディング女子

 続きまして「作家・宮木あや子のアラサー恋愛ウォッチング」を見ていきましょう。今回のテーマは「恋愛で泣いたことのない」女子がテーマ。これは「恋愛で二つの季節を越したことのない」という短命な恋愛ばかりをしている女子を指すようです。

 今回登場するのは、学生時代、チアリーディング部に所属していたという女性で、今まで最長で半年しか男性と付き合えたことがないそう。チアリーディング界の「言いたいことを言う」「喧嘩はコミュニケーション」という文化で生きてきたにもかかわらず、なぜか男性との付き合いに限ってその能力が発揮されないんだとか。彼女自身はその理由を、「学生時代は男より部活、今は男より仕事」という状態のため、男性と付き合っていてもコミュニケーションを取るのがめんどくさくなってしまうと分析しているわけですが、もしかしたらチアリーディング界の「言いたいことを言う」「喧嘩はコミュニケーション」という文化こそが彼女の恋路を邪魔しているのでは……?

アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 交際ゼロ日で嫁いだ先は年収5千万円のスパダリ農家~20歳、処女を弄ぶ優しい指先~
  2. 塩対応な私の旦那様はハイスペックな幼馴染!?~トロトロに甘やかされて開発される体~
  3. お花屋さんは元ヤクザ~閉店後の店内で甘く蕩ける~
  4. 交際2年、溺愛彼氏だと発覚しました~破局寸前…のはずがナカイキHに同棲つき!?~
  5. エリート幼なじみの本性は一途で初恋を拗らせている
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト