コラム
[連載]そうだソルティー京都、行こう
客を呼ばねば潰れる!? 観光激戦地・京都で見つけた、金福寺の必死すぎる“看板芸”
2015/07/20 21:00
このあたりは細い路地がクネクネと続く住宅街で、店もほとんどない。この看板を頼りにする以外に金福寺にたどり着く術はなさそうだ。ってか、看板以外に目に入るものも大してないっていうか。
スポンサーがつくと立派になる看板
誘拐された人物を追うのに、道の角に来るたびに道路に落ちた印を探す探偵のような気分になった頃、金福寺が現れた。
……ちっ、見た目は奥ゆかしい寺じゃないか……
中に入るとやっぱり看板
やっぱり看板
大きめに板を叩いて人を呼び、拝観料を払った。……しかし、前に来た時はここ、拝観無料だった気がするんだけどな。「いつの間に有料になったんですか?」と聞くと、「無料だったことなんかありません!」と、「てめえ無断で入りやがったな!?」とすごまれました……あれ、おかしいな、「じゃあ勘違いですね」と言って中に入った。こんな記事書いてるけど信仰心はなくはないので、お賽銭盗んだり入館料ごまかしたりなど、不敬なことまではしないのだ。
で、また看板
建物をぐるっと回って本堂に入ると、部屋の中にはいろいろな展示物がある。この展示物にも、丁寧にぺたぺたと説明が貼ってある。展示物の名称だけではなく、それがどんなものなのかも書いているので、価値がわかりやすい。「『風流洒落』の気が横溢して見るものの心を洗ってくれる」など、展示物を見た人がどうならなければいけないのかまで教えてくれている。
ボタンを押すと説明が聞けるという説明の上に文字での説明も
庭を通り抜けて小道を上がっていくとまた看板
うっとうしいほど看板
木の1本1本にまで看板