習い事を「AneCan」で披露する押切もえの横っ面をはたく、樹木希林のさすがの一言
押切さんの習い事への執念を見ていると感じるのですが(皆さんももちろん感じていると思うのですが)、例えばワインが好きで好きでしょうがなくて極めたいから習いにいっているという雰囲気はまったくありません。言うなれば、「はやっているから」。いやむしろ、「もっと自分に自信をもつために知識が欲しいから」。もちろん楽しんで通ってはいるのでしょう。しかし、人生を楽しんでいるようには見えない。なんだか、いろいろ焦ってしまうことが多い読者と同じ目線なんですよね、きっと。あこがれる女性の生き方というより、自分と同じ姿。だから、やんやと叩かれてしまう。切ないわ……。
「SALON de MOE あの人に会いたい」という押切さんの連載、今月号は樹木希林さんとの対談です。対談の最後にサラッと希林さんは押切さんに、「最後に意見言ってもいいですか?(中略)あなたはもっといろんな表情があったはず。やっぱり雑誌の表紙になるような人たちが、自分ならではの方向を目指していかないと、世の女の人は変わらない。だからつまんない顔にならないようになっていただければ、今日私と会った意味があるかな」とぶっ込みます。これこれ。読者と同じ目線じゃ駄目ってことですよね。それにしても樹木希林、さすがです!!
■解決しようと思うな!
お局まではまだ少し時間があるけど、後輩も結構いる、アネサーがそんな年代だからでしょうか。今月号ファッションページでは、「『できる風』お仕事スタイル」、ライフスタイルページでは「“今どき後輩”の育てかた」で、先輩後輩が関係する企画がチラホラと。「『今どきの若いコは…』なんてまさか自分が言う日来るとは!?」という小姑っぽいリードで始まる「“今どき後輩”の育てかた」を見てみると、“今どき後輩”のパターンは、“本音を言わない”“上から目線”から始まり“口頭コミュニケーションが苦手”“指示待ち”など、6つがランクイン。しかしながら、古代エジプトの壁画にも「今どきの若い奴は……」といった言葉が彫られていたと聞いたことがあります。「今どきの若いコ」の内容は変われども、いつだって先輩は後輩にケチをつけたいもの。このことは、時代や国を越えた現実なのでしょう。そして、解決法がいまだ見つかってない話題だから、何度も何度もネタになる!
そう考えると、「AneCan」も誌面で頑張っていますが、そう簡単には解決しないよね! うん、当たり前! 確かに、良い方向に導くことは会社の先輩の役目かもしれません。しかし、いろいろなことを教わる場所である「学校」でさえ、落ちこぼれが出てしまうのです。学校よりも教えてもらうことが少ない「会社」では、落ちこぼれが出てしまうのはある意味仕方がないのでは、と思うんです。崖からいくらロープやいろんなものを垂らそうと、その道具をうまく使えない奴は使えない。使わなくても自分で這い上がってくる奴は這い上がってくる。自分で学ぼうと思わなければ育たない。うん、必要なのは”好奇心”、だよね? 押切先生!
(白熊春)