サイゾーウーマンコラム彼女が婚外恋愛に走った理由元・婚外恋愛経験者の抱える孤独 コラム 【連載】彼女が婚外恋愛に走った理由 「後悔しています」10年の婚外恋愛が発覚、そして離婚に至ったアラフィフ女性の孤独 2015/07/12 19:00 彼女が婚外恋愛に走った理由 「私がお風呂からあがると、彼とのメールを夫がプリントアウトして、リビングに座っていたんです。『これは何だ?』と聞かれました。妹の家に泊まりに行くと嘘をついて、彼の出張先についていった翌日でした」 絵に描いたような泥沼劇。しかし智美さんはこれを「神様が与えてくれたチャンス」だと語り、「夫に見切りをつける絶好の機会でしたからね」と微笑んだ。 そのメールを機に、智美さん夫婦は別居。2人のお子さんは当時すでに自立して家を離れており、智美さんから離婚の話を切り出すと、ご主人はあっさりと快諾したそうだ。1年半の裁判期間を経て、離婚成立。慰謝料もなく、紙きれ1枚の離婚だった。 しかし、智美さん夫婦の裁判が進行していく中で、自然と彼との連絡も途切れ途切れになり、離婚成立の数カ月後には、関係も自然消滅した。 「婚外恋愛って、お互いの家庭ありきで成立している人も多いと思うんですよ。私が離婚したことで、彼は『責任を負わずにおいしいとこ取り』ができなくなってしまいましたからね。最近、仕事でクタクタに疲れて家に帰って、子どもたちもいない家に灯りをつけるとき、『私、何やってたんだろう』って感じるんです。今倒れたら、誰が私を助けてくれるのかな、気付いてくれるのかなって想像すると、怖くて……。夫と離婚したことは後悔していないけれど、どうせほかの男の人と交際するんだったら、どうして独身者に目を向けなかったんだろうって後悔しています」 仕事に育児にと頑張ることに疲れ、心の拠り所がほしかった智美さん。しかしその疲労の原因となっていた“夫”というしがらみがなければ、彼との交際も始まらなかった。なんと皮肉的で、悲しい恋愛なのだろう。智美さんの影を帯びた表情が実に印象的だった。 (文・イラスト/いしいのりえ) 前のページ123 最終更新:2015/07/12 19:00 Amazon 『不倫の恋の品格』 男だけが老いたときに一緒にいてくれる相手じゃないのかも 関連記事 「バカに子育てできない」夫の言葉に傷ついた元モデル妻、一度きりの婚外セックスがもたらした地獄「ブスと笑われ、恋愛はゲームの中だけ」の妻が、気持ちいいセックスを婚外恋愛に求めるワケ「愛撫なしのセックスが普通」箱入り主婦が長野博似の男に、お金をかけて会いに行く理由家庭を守るために「家庭外でセックスする」夫婦間セックスの葛藤に一石を投じるおしどり夫妻モラハラ夫からの逃走、不倫、再婚へ! 「VERY」妻が語る、セックスなしの修羅場愛 次の記事 「田舎に行きたくない」一児の母の悩み >