おじさんたちの愉快なお戯れ

マット・デイモンもお手上げ? 宿敵が最新主演作のお下品パロディを制作

2015/06/15 18:32

 元ネタとなっている『The Martian』は、有人探査中に巻き起こった砂嵐により火星に取り残されてしまった宇宙飛行士が、限られた物資と知識を駆使して救助される方法を模索するという物語である。著名作家アンディ・ウィアーのベストセラー小説『火星の人』を映画化したもので、『グラディエーター』『エイリアン』などを手がけたオスカー監督のリドリー・スコットがメガホンを握ったことから注目を集めている。マットは2年前にも『エリジウム』というSF映画に主演したが、酷評が目立った。今回は原作・監督ともに申し分なく、ヒットが期待されている。

 ジミーは番組でこの『The Martian』を紹介するのだが、「マット・デイモン主演の」と言うと、観客が大笑い。「マットが宇宙で迷子になって助けられるというのは、今回で2度目なんですよ。ベン・アフレックは人類を救うため自爆しろと宇宙に送り込まれるのに(編註:映画『アルマゲドン』のこと)」とディスり、ジミーが作ったおもしろ予告を流す。

 おもしろ予告は、砂嵐で吹き飛ばされるマットのシーンを「宇宙飛行士マーク・ワトニーの恋愛運は最悪」というナレーションで紹介しながらスタート。「でも、そんな彼も一人きりで宇宙探検を行ったことで、全てが変わった」と、マットが火星に取り残されたシーンを紹介。宇宙服を着て苦悩するシーンを繰り返し流し、「なぜなら、最高の愛は、宇宙服のジッパーの下に隠れてるから」と説明し、苦悶の表情は自慰行為の快楽に酔いしれているのだと示唆する。

 そして、「マット・デイモンは、『ザ・マストロノット』だ」というタイトルと、「火星で発射せよ!」というサブタイトルが紹介され、マットが「アームストロングめ、in your face」と言っているシーンが出てくる。映画でのこの台詞は、「どんなもんだい」という意味で使われるのだが、おもしろ予告では「顔めがけて射精してやるぜ」という意味で使われており、両手を上げて雄叫びを上げるマットのシーンで動画は終了する。

 おもしろ予告のタイトル「ザ・マストロノット」だが、宇宙飛行士という単語の「アストロノート」と「マスターベーション」をかけたもので、「マスかき宇宙飛行士」とでもいったところだろうか。ジミーは動画終了後、「彼は44年間、この役を追い求めてきたそうです」とバカにした表情でコメントした。


 ジミーは、07年に公開されたマットの主演作『ボーン・アルティメイタム』のパロディとして、番組仲間でヒスパニックなまりのあるチビで太っちょの人気者ギジェルモを主役にする予告編動画を制作したことがある。この動画の後半にはマット本人が登場し、「おまえ、ジミーから送り込まれてきたんだろう」「番組だけじゃなくて、主演映画からもオレを追い出そうとしているのか!」と激怒するという展開になっており、「マジで怒ってる」と話題になった。今回のおもしろ予告にはマットが出ていないことから、動画の存在自体を知らないのかもしれない。知っていても、ここまで侮辱されるのは「やりすぎ」だと感じる可能性も非常に高い。そのため、世間からは、ジミーVSマットのファイトが再燃するのではないかと期待が高まっている。

最終更新:2015/06/15 18:32
エリジウム [Blu-ray]
エガちゃんvs佐藤浩市もここまでやってくれたらいいのに~