サイゾーウーマンカルチャー漫画レビュー鳥飼茜の「視点」の強さ カルチャー 『なんかおもしろいマンガ』あります ~女子マンガ月報~【4月】 『地獄のガールフレンド』で“いま”の問題を描く、鳥飼茜の「視点」の強さ 2015/05/03 19:00 『なんかおもしろいマンガ』あります 【4月の新刊】カレー沢薫先生の新作が熱烈なファンによって買い占められているとのウワサ 左から『淡島百景』1(太田出版)、『バイトのコーメイくん』3(講談社) 「志村貴子まつり2015」と題しまして、志村先生の作品が2月から6月まで毎月刊行されています。4月に発売されるのは名作『どうにかなる日々』(太田出版)の新装版と、宝塚歌劇団をモデルとしたと思わしき『淡島百景』1(太田出版)です。そして、この『淡島百景』が本当に素晴らしい! それにしても、こんなにも多作なのに、作品のクオリティはおしなべて高いというのは、一体どうしたことなんでしょうか。天才ですね。 ほか、完結巻となる雁須磨子先生『幾百星霜』4(太田出版)、松田奈緒子先生『重版出来!』5(小学館)、海野つなみ先生『逃げるは恥だが役に立つ』5(講談社)、清家雪子先生『月に吠えらんねえ』3(講談社)、雲田はるこ先生『いとしの猫っ毛』4(リブレ出版)などが好評発売中です。また、志村先生に負けず、カレー沢薫先生も2作品が立て続けにリリースされています。『国家の猫ムラヤマ』2(秋田書店)と『バイトのコーメイくん』3(講談社)は、2月に発売された『やわらかい。 課長 起田総司』(講談社)と同様、熱烈なファンによる買い占め運動がなされているようです。お早めにお買い求めください! 小田真琴(おだ・まこと) 女子マンガ研究家。1977年生まれ。男。片思いしていた女子と共通の話題が欲しかったから……という不純な理由で少女マンガを読み始めるものの、いつの間にやらどっぷりはまって、ついには仕事にしてしまった。自宅の1室に本棚14竿を押しこみ、ほぼマンガ専用の書庫にしている。「SPUR」(集英社)にて「マンガの中の私たち」、「婦人画報」(ハースト婦人画報社)にて「小田真琴の現代コミック考」連載中。 前のページ12 最終更新:2015/05/03 19:00 関連記事 なぜ、東村アキコのマンガは人の心を打つ? 読者を問う『かくかくしかじか』の強度『マリーマリーマリー』が描く、“足りない”“不完全”でも幸せな2人による幸福論根拠ない自信と希望的観測の“ドリーマー男”をめぐる、女たちの来し方と行く末宝塚・アイドルへの祝福にあふれる『かげきしょうじょ!』、今こそ読むべき名作の予感少女と少年の“ちょっと大人になった”夏が鮮やかに満ちる、『子供はわかってあげない』 次の記事 妊娠も頑張りすぎる高島彩 >