「1億3千万人全員で売名を」杉良太郎、4年目の3.11東日本大震災に響く言葉
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
百田尚樹の『殉愛』(幻冬舎)を巡り、今年になって関連裁判が続々とスタートした。出版差し止めに、たかじん未亡人による2つの名誉毀損事件。さらに未亡人がこの件を報じるメディアに警告書を送りつけていることから、さらに増えるか!? そうなればいずれ未亡人も出廷し証言する可能性もある。今度はどんな“真実”が飛び出すのか、けだし楽しみである。
第258回(3/5~10発売号より)
1位「杉良太郎 明日はわが身。自分のために支援を続けましょう!」(「女性自身」3月24日号)
2位 高橋ジョージのモラハラ離婚裁判「三船美佳 “洗脳”解けて気付いた吸血夫『16年間の罠』」(「女性自身」3月24日号)/「三船美佳 離婚初公判前余裕のライブ撮」(「女性セブン」3月19日号)/「三船美佳 “モラハラ”“話し合い”もなかったことにする勘違い夫高橋ジョージが歩む茨ロード」(「週刊女性」3月24日号)
3位「仁科亜季子 仁美 呆然!『赤ちゃん認知はするけど結婚はしない』と開き直った男」(「女性セブン」3月19日号)
参照「限りなく黒に近い『後妻業』」(「女性セブン」3月19日号)
東日本大震災以降、「女性自身」は一貫して関連記事を積極的に掲載してきた雑誌だ。多くの雑誌メディアが「震災や原発ものは売れない」と徐々に関連記事を減らしていく中、1周年とか4周年とかに関係なくコンスタントに被災者や女性の視線に立ったルポを掲載している。4年を目前にした今号も、「シリーズ人間」では放射能を測り続ける女性塾講師を取り上げ、いまだに高濃度汚染されている魚介や食品についての特集を組んでいる。
中でも杉良太郎のインタビューは素敵だ。杉さまはこの4年間、何度も被災地に入りボランティアを続けてきた。震災直後にはトラックやタンクローリーなど12台を列ね大勢のスタッフを連れて現地入りした。その後は原発で作業をする“決死隊”に志願したこともある。そんな活動を現在でも続けていることは、時に触れ報じられている。
そして4年を迎えた今、杉さまは「自身」のインタビューに答え、こんなことを語っている。
「偽善でも売名行為でもかまわない。1億3千万人全員で売名をしましょう!」
杉さまのこの言葉は深い。というのも、杉さまのボランティア活動は筋金入りだから。杉さまは東日本大震災に限らず、15歳くらいの時から50年以上に渡って福祉活動に携わってきた。刑務所への慰問、ベトナムやタイ、中国へのチャリティ、新潟中越地震支援などなど、その活動に私財を十数億円自腹で出してきた。そんな杉さまでも、いまだに“偽善”“売名行為”という批判から免れないというのが驚きであり、日本の福祉やボランティアに対する認識の低さが窺えるが、しかし杉さまは言い切った。
「売名行為ですか? と、これまで嫌というほど聞かされてきました。もう反論する気もないけど、やったほうがいいんです。1億3千万人が売名でいいから、被災者に心を寄せてください」
「ボランティアは一方通行でいいのです。見返りを求める人は、最初からやらなければいいんです」