アラサー向け「BAILA」に70万円のエルメスバッグ! 分不相応すぎる提案の意図とは?
梨花が全身デニムで“どやっ!”と佇む「BAILA」3月号(集英社)。そういえば、2年ほど前、一瞬全身デニムが流行の兆しをみせるも、折しもその時「スギちゃん」がブームになり、微妙な感じで沈下したことがありました。スギちゃんがようやくデニムのイメージを脱出した今、いや、むしろ姿を見なくなった今、満を持して全身デニムブームが訪れる予感です。お仕事コンサバ雑誌「BAILA」の読者層が、ダンガリーシャツやらGジャンやらにどこまで興味を持ってくれるのか未知数ですが、時代に乗り遅れないよう、今月号を早速チェックしていきましょう。
<トピック>
◎どカジュアルにならない「デニム」のすべて
◎高そうに見える人の最愛バッグ選び
◎セレブおしゃれアワードBOOK Amazing!
■梨花の怪しいデニム愛
さて、3月号の特集は、表紙の流れそのままに「どカジュアルにならない『デニム』のすべて」です。コンサバ雑誌でデニム……冬と春の過渡期ならではの苦肉の特集かと思いましたが、冒頭の梨花いわく、「昔から私のクロゼットの中の9割はデニムです」とのこと。梨花をトップモデルに据える「BAILA」が、今まであまりデニムにフォーカスしてこなかったことの方が不思議なのかもしれません。
梨花の「9割デニム」発言については、調子こいて盛ってしまっただけだと思いたいですが、これが真実だとしたらすごいことですね。梨花の服の10着に9着はデニムという事実。しかも昔からですって! 思わず、「てめぇ、絶対だな!?」とツッコまずにはいられません。
さて、肝心の中身は、いつも特集にページ数を割かない「BAILA」がどーんと50ページ使ってさまざまなデニムを見せています。その数103着! つまりは1ページに2着くらいデニムが載っているという分量。……スッカスカやないかい!!
そもそも、「BAILA」の読者層であるお仕事女子がデニムを着こなす、というのは、ちとハードルが高かったのでは。オフィスカジュアルといっても「デニムNG」な職場は多いですし、休日にはくといってもアラサーの「BAILA」世代ともなると、お出かけ着にデニムはそろそろ卒業の流れなのでは。やはり、リアルクローズの世界では、種類の異なるパンツを2~3本持っていれば、十分デニム好きの称号は得られるのではないかと思います。正直、50ページもデニム特集をやられても、どこに昇華すればよいかまったくわからない状況です。