高橋ジョージの「離婚の言い分」が体現する、モラハラの構図と加害者の論理
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
「週刊文春」1月29日号(文藝春秋)のメリー喜多川副社長インタビューは驚きだった。娘のライバルといわれた飯島三智マネジャーを一喝し、後継者は娘のジュリーだと宣言する。しかも天敵の「文春」誌上で、10頁という前代未聞のビッグ特集! メリーのド迫力とメディア戦略には恐れ入った。これでずっとウワサされたSMAPのジャニーズ独立も、さらにあり得なくなった――。
第254回(1/22~27発売号より)
1位「高橋ジョージ 『妻三船美佳との離婚騒動の原因は僕と姑の不和でした――』」(「女性自身」2月10日号)
参照「妻の“本音”を見抜けなかった男 布川敏和 緊急インタビュー」(「週刊女性」2月10日号)
2位「国生さゆり 本誌直撃に『私が愚かでした…』“セレブ婚”生活は仮面どころか自作自演!」(「女性自身」2月10日号)
3位「木村拓哉&工藤静香と柴咲コウ&中田ヒデが合流デート」(「女性セブン」2月5日号)
イスラム国人質問題が発覚するちょっと前、メディアが騒いでいたのは三船美佳と高橋ジョージの離婚ネタだった(平和)。妻は三船敏郎の愛人の子どもで、16歳で結婚した元幼妻、夫は24歳年上のロッカー、おしどり夫婦がウリで、、夫婦で創価学会員。しかも原因が夫のモラハラで、妻は離婚を明るく表明する一方、夫は言い訳と未練タラタラ。話し合いでは決着が付かず、離婚訴訟にまで発展というのは確かに話題性は満点だった。よって今週の女性週刊誌全誌がこの話題を取り上げている。
「セブン」はこれまで報じられた具体的なモラハラを紹介し、妻の浮気を臭わせてるがツッコミが甘いのでカット、今回はほかの2誌を取り上げた。中でも「自身」は唯一高橋を直撃し、生声を掲載している。内容も――ある意味興味深い。
今回の離婚劇で圧倒的にイメージダウンをしたのは高橋の方だった。妻の行動をチェックし、お金も管理する。その他尋常ではない束縛ぶりが次々と暴かれたから。上から目線、説教臭い、そんな高橋の従来のイメージから、それは「さもありなん」と納得できるものでもある。もちろん高橋もそれはわかっていたのだろう。記者のモラハラという言葉に反論を開始したのだ。
「モラハラっていうのは、相手がそう感じることであって、僕がそう思ってやってるわけではないのですから…」