良くも悪くも“ただ爽やか”Hey!Say!JUMP・中島裕翔が継承すべき、ジャニーズ未踏の“路線”
今回ツッコませていただくのは、杏と長谷川博己主演の月9『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)に出演しているHey!Say!JUMP・中島裕翔に見えてきた新たな道。
2013年は『シェアハウスの恋人』(日本テレビ系)『半沢直樹』(TBS系)『東京バンドワゴン~下町大家族物語』(同/ゲスト出演)、14年は『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)から深夜ドラマ『水球ヤンキース』(フジテレビ系)主演と、2年間で多数のドラマに出まくっている。
また、V6・岡田准一とともに出演中の日本生命保険相互会社CM「みらいのカタチ20’s」や、AOKIのCM出演も確定と言われており、加えてNEWS・加藤シゲアキの処女小説『ピンクとグレー』(KADOKAWA)映画化で主演を務めることが報じられたばかり。いま、若手ジャニーズでは最もメディアの露出が多く、一部では「かつての剛力(彩芽)並みのゴリ押し」と揶揄する声もあるほどだ。
実は露出の多さに比べて、グループ内ではいまも4番手か5番手の人気と言われ、熱烈なファンがつきにくい点は否めない。また、数々のドラマに出ながら、印象は強くないために、「空気」といわれることもある。だが、確実に言えるのは、いずれの仕事も、中島裕翔にピタリとハマっているということだ。『半沢直樹』の中西も似合っていたし、生命保険のサラリーマンも似合うし、『デート』で変人同士(杏&長谷川博己)の間に割って入って、いちいち正論を言う好青年も似合っている。確かに仕事は集中しており、事務所が猛プッシュしているのは事実だろうが、無理のあるキャスティングは1つもないのだから、「ゴリ押し」とはちょっとわけが違う。
かといって、山田涼介、知念侑李、有岡大貴という小柄&キュートなメンバーが人気を牽引してきたグループに、長身さスマートさを生かして新たなファン層を引き込んだり、グループ人気の底上げに貢献したりしているかといわれると、正直微妙でもある。
だが、中島裕翔の存在は、個人やグループ人気の上昇云々よりも、ジャニーズという会社内で立ち上げた、小さいながらも新しい出張所・支店の地位を担っているのではないだろうか。