3日間洗わないオイリーヘアを目指せ? 「ar」が得意のヘア企画で無茶難題を提案
■外国人になりたいコンプレックスが爆発
一応、ヘアスタイル企画にもツッコんどきますが、全体的に「ラフ」「くせ毛風」といった何十年も使い古されている形容にまじり、「外国人風」という表現がいまだに根強く残っていることが気になりました。平坦な顔や短足などのコンプレックスは克服したかのように見える日本のファッション誌ですが、いまだに髪の毛にコンプレックスが残っているようです。それがエスカレートした結果、「雌ガールのおしゃ髪WONDERLAND」というページでは、こんな驚愕のヘアが紹介されていました!
「パリジェンヌのえもいわれぬ色気は、3日間洗わないのは当たり前(!)と言われるしっとりヘアから生まれているのかも!? 実際に洗わないのはヤバいけど(笑)、ベビーオイルがあればそれっぽい質感に仕上げることが可能」
毎日洗髪しているのに、わざわざ3日間洗わない髪の質感を再現しようとするニッポン人の悲しさよ……。
■本当はイケメンに興味がないんじゃないの?
三代目 J Soul Brothersの岩田剛典、三浦翔平、溝端淳平ら6人の男性芸能人によるグラビアページ「ドSなイケメンは好きですか?写真館」を見てみましょう。「ドSなイケメン」とタイトルにあるのに、写真もインタビューもどこが「ドS」なのかサッパリわかりませんでした。写真は平凡、インタビューの内容も近況報告とちょっとした恋愛観を語っているだけ。巻頭グラビアでそこそこ露出して、表情もエロさを出そうと努力した跡が見える本田翼と比べると、おざなり感がハンパありません。溝端なんて事務所のソファとおぼしきところに寝っ転がって、今ココでできる精いっぱいの「ドS」な表情を浮かべていて不憫でなりません。このページよりもむしろ本田翼のほうが欲情できます。
女の子に「内面からにじみ出るおフェロ」を推しているのだから、イケメングラビアももっとドキドキ、キュンとなるものを目指してほしいです。「ar」に限らず、女性誌の男性グラビアってどうしてこうもピンとこないものが多いのでしょうか。女性読者の興味対象が内(同性)に向かっているということ、男性を消費する方法がわからないということ、この2つが原因なんじゃないかと思います。女性誌編集部の方々、男性グラビアをもっと充実させてください。お願いします!
(亀井百合子)