サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「ar」より読者の方がモテている! カルチャー [女性誌速攻レビュー]「ar」12月号 雑誌より読者の方がモテている? 虚しくこだまする「ar」の「Sexy Lady」という女性観 2014/11/30 16:00 女性誌速攻レビューar 「ar」2014年11月号(主婦と生活社) 「ar」12月号(主婦と生活社)のテーマは「Recipe for Sexy Lady」。「ar」が考える「Sexy Lady」とはどんな女性なのか、「ワタシ的レディの格言 Ready for Lady!!!」というコーナーを見てみますと……。「最近カワイイだけじゃ物足りなくなってきた」「目指すべき次のステージは新しいLady」と前置きした上で、次のように「Lady」の定義がなされていました。 ・どんな環境の中でも楽しめる強さを持っている女性(モデル・比留川游) ・清潔感、色気、賢さ、強さのある女性!(メイクアップアーティスト・河北裕介) ・ココロが豊かで余裕があるから、与えることに惜しみがない(スタイリスト・宮澤敬子) ・賢さと優しさと行動力を持っている人(ライター・根笹美由紀) 高尚すぎる! 賢さと強さを身につけて、「ar」は何に立ち向かおうとしているのでしょうか。期待しながらページを繰ると、その後に紹介されているファッションやメイクのページは、お約束の「おフェロ」「ほてりチーク」「Hなくちびる」と、一切ブレない(=変わり映えしない)内容だったので、「目指すべき次のステージ」がどこかすっかり見失ってしまいました。「新しいLady」って、結局なんなんですか? 表紙のタイトル上に「じゅんじゅわな冬」って書いてあったんですけど……もしかしてホリケン!? <トピック> ◎ワタシ的レディの格言 Ready for Lady!!! ◎アノ子が可愛くなった恋の秘密!? ◎もれなくひとめぼれされるのはこんな子だ! ■読者の恋愛観に迫る! 「おフェロ」「じゅんじゅわ~」などと言っている「ar」の読者とは、いったいどんな女性なのでしょう。「アノ子が可愛くなった恋の秘密!?」というページで、雌ガール代表である読者レポーター(平均年齢26.2歳)を対象に行われた、恋愛に関するアンケートの結果を見てみましょう。 「今、彼はいる?」……いる(73%) 「今の彼、告白は?」……された(84%) 「交際人数平均4.9人」(「誰とも付き合ったことがない」という人はゼロ!) 恋愛において結構なハイスペックであることがわかります。「ar」は2012年11月号からリニューアルし、「おフェロ」や「雌ガール」を提唱しだしたのですが、「ar」が発情し始めたからこういう読者が集まったのか、読者がこうだから発情し始めたのか、いずれにせよ恋愛に対して自分なりに手練手管を持った読者が多いようです。「ar」より読者のほうがモテてしまっているんですね。 12次のページ Amazon ar (アール) 2014年 12月号 [雑誌] 関連記事 女目線と男目線を器用に使い分ける、「ar」のバランス感覚酔っ払いメイクを推す「ar」の“かわいいのひとりよがり”感感情を解き放って「自分が満足状態にあること」=モテだと促す、「ar」の残酷さ女子グラビアは秀逸でもイケメン消費が下手! 女性誌の弱さを露呈した「ar」“雌ガール”と“おフェロ”推し「ar」は、女が女を愛でるための雑誌