サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー都会派「VERY」を地方ママはどう見る? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「VERY」12月号 都内ママは、住んでる街でファッションが決まる! 都会派「VERY」を地方ママはどう見るか? 2014/11/23 19:00 女性誌速攻レビューVERY では「VERY」読者の対人関係のお悩みを持っているのでしょうか。いくつか例を挙げると、「金曜日に帰宅の遅い夫がつらい、よそはちゃんと帰っているのに。翌日の休みも家族サービスなし」「5,000円のランチが断りにくい」「産休を終えて部下との関係性が逆転」などなど、家庭内、ご近所、職場とそれぞれのお悩みがあるようです。 そんな声に対して、アドバイスをするのが、『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイアモンド社)の共著者である岸見一郎さん。例えば、金曜日に帰宅が遅い夫を持つ女性には、「休みの日くらい、家族サービスしてくれたっていいじゃない」と責めずに、「お疲れだと思うけど、どこかに遊びに連れてってくれたらうれしいな」と言い換えればいいと語っています。うーん……正直、この奥さんは「うれしいな」という言い方にしても、応えてくれないから旦那さんを責めているのではないかという気もするのですが。 ほかにも同企画には、湯山玲子さんやウーマンラッシュアワーの村本大輔さんという、 「嫌われることを恐れていなさそう」な2人が登場し、「嫌われる勇気」についてコメントしています。 湯山さんは、「他人の怒りを買わないように、全方位に気を回している」のは、「優しくて細やかな気遣いに溢れているようですが、他人が思い通りの反応をしないと絶対怒るタイプでもある」、また「『好き勝手に楽しそうに生きている女は懲らしめるべき』という巷に流布するメッセージを鵜呑みにするな!」と嫌われたくない女性をバッサリ! 対して村本さんはというと、「金曜日に家に帰らない夫」のお悩みに対して、「男が家に帰りたくなる理由を知る」ことが大事であり、それは「胃、玉。のふたつの袋をつかめ」だそうです。その後も、「家がいちばんの料亭であればいい」、夫に「他の男に抱かれているのでは? と思わせろと」など、なぜか“オトコゴコロ論”に終始していて、あまり参考にならなさそうでした。 しかし今、こうした特集が、「悪目立ち」を異様に気にしている「VERY」誌上で企画されること自体が面白い。もしかしたら、「悪目立ちしたくない」と「嫌われてもいいじゃん」というダブルスタンダードを心得ている女性こそ、複雑なママ同士の中で、しんどいながらも安全に過ごせるのではないでしょうか。そしてこれからの「VERY」は、そんな女性像を提唱していこうとしているのかもしれません。 (芹沢芳子) 前のページ123 最終更新:2014/11/23 19:00 Amazon 『VERY(ヴェリィ)2014年 12月号 [雑誌]』 ウーマン・村本に注がれる「VERY」のシビアな目よ…… 関連記事 “ママ度”を調節して人間関係を生き抜く! 「VERY」の世渡り上手すぎるファッション術「子育て後のオシャレ」「パパ友との不倫」ママの自己肯定感を煽る「VERY」の巧妙な仕掛け安倍内閣が検閲に乗り出した、「VERY」の “賢妻”路線への内閣の関心と動向「完璧な家庭づくり」からドロップアウト、あの「VERY」が離婚を考えだした!内田樹と高橋源一郎が「VERY」を憂う! おじさんたちから見た女性誌 次の記事 “便乗”ロリータアイドルに報道陣失笑 >