サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー都会派「VERY」を地方ママはどう見る? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「VERY」12月号 都内ママは、住んでる街でファッションが決まる! 都会派「VERY」を地方ママはどう見るか? 2014/11/23 19:00 女性誌速攻レビューVERY 「VERY」2014年12月号(光文社) 今月号の「VERY」(光文社)の第1特集は、「朝から元気はママの最優先事項!!」。広尾や代沢などのロケーションで、バス停の送り迎えやその後のブランチ、習い事などのシチュエーション別にファッションを紹介しています。シチュエーションだけでなく、住んでいる場所でファッションを分けるという目新しい企画ですが、どんな内容なのか、早速見ていきましょう。 <トピック> ◎“朝から元気”はママの最優先事項! ◎ホームパーティだらけの12月のリビング社交服 ◎ママ友、夫、義母……。対人関係の悩みはVERY的「嫌われる勇気」で解決 ■代沢ママの着るべきファッションとは? 都内の街によって身に付けるべきファッションが異なるとはどういうことなのでしょうか?誌面には、「お仕事ママと専業ママが混在する広尾では、グレー、黒、白をベースにした“都会派シンプルモード”が主流」「専業ママのお集まりスポット(代沢)では、ボーダー、シャツ、ストール使いなど頑張りすぎない“親近感トラッド”が台頭」などと紹介されています。 東京に住んでいても、広尾や代沢が一体どういった場所なのか、ピンと来ない人も多いと思いますが、この解説を読む限り、広尾は「専業ママも兼業ママもいる街」「代沢は専業ママの街」というイメージがわきます。そして、兼業ママがいる場では、ファッションにもちょっとピシっとした空気を取り入れないといけないことや、専業ママだけのときは、緩く抜いた感じがないと浮いてしまうということもわかります。 それにしても、シチュエーションや土地、属性で、ここまで細かくファッションに配慮しないといけないとは……一口にママといっても、その細分化レベルはくるところまできたなと感じがします。 もちろん、数年前も同じような企画はありました。ただ、「お見送り&お迎え」「公園」「ブランチ」などのシチュエーション別にファッションが紹介されることはあれど、そこにママの属性、土地まで掛け合わさることはなかった。また、こうして土地名を挙げるにしても、以前だったらせいぜい白金や中目黒、港区といった、地方の人にも広く知られる「お金持ちスポット」くらいなものでしたが、「代沢」といわれて、どんな街かパッと思い浮かぶ人はどれくらいいるのでしょうか。こうした細分化が進み、ママがT.P.Oを読まなければいけない機会が増えれば、ママ友とのお付き合い自体もより息苦しくなっていくのでは……と思ってしまいます。 123次のページ Amazon 『VERY(ヴェリィ)2014年 12月号 [雑誌]』 関連記事 “ママ度”を調節して人間関係を生き抜く! 「VERY」の世渡り上手すぎるファッション術「子育て後のオシャレ」「パパ友との不倫」ママの自己肯定感を煽る「VERY」の巧妙な仕掛け安倍内閣が検閲に乗り出した、「VERY」の “賢妻”路線への内閣の関心と動向「完璧な家庭づくり」からドロップアウト、あの「VERY」が離婚を考えだした!内田樹と高橋源一郎が「VERY」を憂う! おじさんたちから見た女性誌