芸能
サイ女の「文壇ゴシップ劇場」

朝吹真理子、芥川賞受賞後「一作も書けない」! 「綿矢りさ状態」とうわさされるワケ

2014/10/29 18:00
『きことわ』(新潮社)

 2011年、初めて候補になった『きことわ』(新潮社)で芥川賞を受賞し、流星のごとく文壇に登場した朝吹真理子。名家の生まれで祖父がフランス文学者、父親もフランス文学者で詩人という背景や、その美貌も相まって「おじさん人気が抜群に高かった」(書籍編集者)という。純文学の新星として期待されたが、実は芥川賞受賞後、一作も小説を書けておらず、心配の声が上がっているという。

「同時受賞だった西村賢太が何作か仕上げているのに対し、朝吹は出せていません。今年は芥川賞受賞以前に出したデビュー作『流跡』(新潮社)を文庫化し、細々とエッセイや対談などの仕事はしていますが、新作は出る気配がありません」(出版関係者)

 編集者間では外見だけでなく、その実力も高く評価されているといい、決して朝吹に需要がないわけではないのだとか。ある文芸編集者は「朝吹に営業をかけても受けてもらえない」と嘆く。

「『きことわ』は歴代の同賞受賞者の中でもクオリティーが高いと評判でした。今、純文学であれだけのものを書ける作家はそういませんし、我慢強く新作を待っているファンも多いので、各社とも朝吹の原稿を欲しがっているんです。文壇では、大きな賞を受賞した後、その受賞作の版元で受賞後第一作を出す“恩返し”が慣例化しています。朝吹の場合は『きことわ』を出した新潮社で受賞後第一作を出さなければいけないのですが、それがまだ書けていない。どうやら朝吹を見いだした新潮の設定するハードルが高すぎるようで、書いても書いてもボツにされ、最近では書けなくなっているといううわさ。朝吹に、業界の慣例を破る勇気は今のところないようで、他社も営業をかけては玉砕しています……」(同)

 芥川賞の先輩である綿矢りさも、受賞後、なかなか書けない時期が長く続いたため、現在の朝吹は「綿矢りさ状態」と呼ばれているという。若くして芥川賞受賞、美しさでもてはやされ、期待されすぎて書けなくなるなど、共通点が多い2人。朝吹も、綿矢のように復活を遂げることを祈りたい。

最終更新:2014/10/29 18:00
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