元AKB48・大島優子の扱いが雑すぎる!? 突出できないという「steady.」の病巣
厚みがどんどん薄くなっている最近の「steady.」(宝島社)。それにより、特集で何か1つのテーマに焦点当てることが、いよいよ難しくなっているような気がしています。それに反比例するように、「steady.」には、やたらと芸能人が登場。今月号の表紙は新ドラマ『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)主演の綾瀬はるかさん。連載陣には高橋真麻さん、石原さとみさん、モデルとしては優木まおみさん、加藤夏希さん、今月は元AKB48の大島優子さんも出ています。広告企画ページでは野呂佳代さん、瀧本美織さん、インタビューページにも尾上松也さん、武井咲さん、瑛太さん、松田龍平さん、ほかにも市川由衣さん、磯山さやかさん、神崎恵さんらが誌面を賑わせています。しかし彼女、彼らが一体どういった意図で集められたのかがさっぱりわからない。読者層に人気の芸能人ということでもなさそうですが……。
<トピック>
◎身長別1カ月着まわし
◎みんなの給料大調査
◎恋の赤ペン先生のなんだかデート日和なんだ
■国民的アイドルの使いどころ
「steady.」の芸能人出まくり問題。「とにかくなんでもかんでも詰め込みました!」という情報量勝負の雑誌であれば悪くはないのですが、「steady.」には特にそういったテーマもなく、ただただたくさんの芸能人が出ているという印象です。
そんな中で、特に気になったのが、大島優子さんの扱われ方。今月、初めてモデルとして登場したというのに、「身長別1カ月着まわし」という定番の企画、しかも単独ではなく、「トールさん」「ミディさん」「ミニーさん」別にファッションを紹介する3人のOLの1人という扱いでした。
何らかの事情があるのかもしれませんが、日本のトップアイドルの登場です。もうちょっと盛り上げたっていいと思うし、その方が読者の人だって興味を持つし、ネットなどでも取り上げられるんじゃないのかな……と思えてなりません。
人物にせよ、ファッションにせよ、テーマにせよ、何かをフィーチャーできないのは、「steady.」の特徴かもしれません。読者が「突出したことを嫌う」傾向にあり、それを反映しているということなのでしょうか。そうだとしても、突出しないのであれば、量で勝負したり、とことん「普通」を極めたりと、個性を出さなければ、本当に雑誌の将来が思いやられます。