結婚・モテのために男を立てる「昭和女」を、「CLASSY.」が激推し
W杯の盛り上がりに乗じた先月号の「CLASSY.」(光文社)のモテ画策がサッカーの神様のお怒りを買ったのか、残念ながら日本代表チームは予選突破ならずだったブラジル大会。せっかく男子好みのツウな選手をリサーチしたり、にわかに見られないタオルマフラーの巻き方を会得したり、通勤服にさりげなくサムライブルーを投入したりしてたのに!
男のコに気に入られるためなら今から『キャプテン翼』(高橋陽一、集英社)全巻読み返すのも辞さない勢いの「CLASSY.」女子たちが、まるでカメレオンのように男子ファッションに同化した前号。今号もまたその流れは続きます。特集は「スニーカーと一緒ならどこへでも行ける!」。リードには「この夏はスニーカーが、あなたをたのしい場所へときっと連れて行ってくれるはずです」とあります。「CLASSY.」的“素敵な靴は素敵な場所へ連れて行ってくれる”は、もはやマロノブラニクでもクリスチャン・ルブタンでもなく、コンバースですよ奥さん! 結婚に向け「CLASSY.」女子たちのダウンサイジングが最終段階に入った模様です。
<トピックス>
◎スニーカーと一緒ならどこへでも行ける!
◎今こそ新しい!「昭和女」という生き方
◎え、肌見せって迷惑なんですか…?
■インティライミの噛ませ犬感!
前号では、彼が読んでいるファッション誌を参考に自分のスタイルを寄せていくカメレオン化が推奨されていました。思えば突然やってきた“こなれ”の大波にさらわれ、時にコンサバ離岸流によりカジュアルからぐんぐん引き離されそうになりつつも、必死の思いでここまで泳いできた「CLASSY.」女子。そこへ命をつなぐ浮き輪として投げられたのが、「コンバース」のスニーカーです。とりあえずコンバース。なんとなくコンバース。迷ったらコンバース。コンバースによりカジュアルの地にようやく着地できたコンサバガールも多いのではないでしょうか。
そして「CLASSY.」女子のカメレオン化とカジュアル化が表裏一体であることを証明したのが、特集内の「彼と私とスニーカー♪」です。「ワクワクと気持ちが盛り上がる夏は、デートも思い切りアクティブに楽しみたいもの。そんな気分にぴったりなスニーカー使いはオシャレな彼に倣うのがいちばん!」と、ここでオススメされているのは彼と私のペアスニーカー。「今、ふたりでスニーカーをはく仲良しカップルが増えています」でのお揃いスニーカーでいちゃつくカップルたちをご覧ください。お互い見つめ合ったり、頬をつついたり、少し背の高い貴方の肩におでこを寄せてみたり……「カブトムシ」(aiko)か!
とまぁ、見れば見るほどユニクロのCMみたいで寝覚めが悪いカップルスナップですが、これが今の「CLASSY.」が目指すところ。元来のカジュアルオンチが功を奏する、対象物への同化大作戦です。みんな大好き着回し企画も、今月はスニーカーonly。レコード会社勤務のOLが「中西・ナオト・インティライミ」という新人アーティスト担当になり、デビュー曲「ザンジバる?」を売り込むという、はたから見たら会社からのパワハラとしか思えない苦行をスニーカーで乗り越えるというアメイジングストーリー。