「覚せい剤やってない」アピールの謝罪なし! ASKAが槇原敬之になれない理由
47日ぶりに保釈され、ついに姿を見せることとなったCHAGE and ASKAのASKA被告。「謝罪会見が行われるのでは」という報道もあったが、「この前日、警察関係者から『酒井法子のような対応はない。すぐに千葉県の病院に入院する』と情報提供がありました」(テレビ局警視庁担当記者)というように、この日ASKAは一言も口にすることなく、すぐさま迎えの車に乗り込んでいった。
その後マスコミ宛のFAXでは「二度と同じ過ちを繰り返さない」とつづられていたが、ある音楽プロデューサーは「最低の対応で、復帰は絶望的だろう」と語る。
「ASKAは昨夏の『週刊文春』(文藝春秋)に覚せい剤使用疑惑を報じられた後、オフィシャルホームページや同誌のインタビューなどで、一貫して覚せい剤への関与を否定してきました。しかし今回の保釈時には、メディアを通じて世間やファンに嘘をついてきたことを、完全にスルーしている。この状態では、事務所やレコード会社としても、復帰を働きかける余地はないでしょう」(同)
コンプライアンス重視の昨今、「一般社会に比べると復帰は容易」といわれる芸能界でも、不祥事後には仕事がまったくなくなるケースも増えてきている。
「酒井の場合も、逮捕状が出てから1週間近く姿を消したという部分について、会見などで一度も謝罪をしていません。ASKAにも、“嘘つき”のレッテルが、今後もずっとつきまとうことでしょう」(同)
しかし一方で、業界内には「いい作品を世に提供できれば、許されてしまう」という風潮は残っているのだという。
「特に自ら曲を作れるアーティストともなると、ヒット曲1つで世論がガラリと変わることも。薬物逮捕後にSMAPの代表曲『世界に一つだけの花』を提供した槇原敬之は、その典型です。岡村靖幸も3回逮捕されているのに、根強いファンがおり、復帰できています。酒井の場合も、女優として舞台に立つのではなく、音楽活動に力を入れればよかったのに……という声も業界内では聞かれますね」(同)
頼みの綱となるはずの音楽にすがることも、結果的に難しくなってしまったASKA。まだ裁判を控える段階であるだけに、復帰の可否について論ずるのは早急であるものの、少なくとも現時点での対応は、確実に「下の下」だったといえそうだ。