結婚式ドタキャンが引き金!?　カニエ・ウェストvsジェイ・Zの抗争勃発か

　米ゴシップ芸能サイト「HollywoodLife」によると、このシングルは人気ヘッドフォン「Beats By Dre」によるワールドカップ・キャンペーンの一環として制作されたもので、ジェイはワールドカップについてラップしているとのこと。その歌詞の中に、「オレはファヴェーラ（ブラジルのスラム）のゴジラだ／ニュー・ゴッド・フロウだ」というくだりがあり、この「ニュー・ゴッド・フロウ」が、カニエに対するディスり返しなのではないかと伝えたのだ。

　「ニュー・ゴッド・フロウ」は2012年にカニエがリリースしたヒット曲で、「ニュー・ゴッド・フロウ最高、ほかの曲はクソ」だと歌っている。ジェイも「ニュー・ゴッド・フロウ」といえばこの曲だという認識がある。それにもかかわらず、「Jungle」に「ニュー・ゴッド・フロウ」という言葉を入れたのは、カニエに対して、「ニュー・ゴッド・フロウはオレのもの」だと挑発するメッセージを発するためだというのである。

　実はビヨンセは、カニエとキムの結婚式当日に祝福のメッセージをインスタグラムに掲載したり、今月8日にカニエが37歳の誕生日を迎えた時には自身の公式サイトにデカデカと誕生日を祝うメッセージを掲載するなど、カニエの機嫌を損ねないよう対応をしてきた。結婚式当日には、ジェイと連名で、純金ボトルにダイヤモンドのコルクをつけた高級ワイン「キャンティ」を贈ったとも伝えられている。しかし、ジェイはコメントを出しておらず、公にカニエの顔を立てなかったことからカニエが激怒し、溝が深まってしまったのだと見られている。

　しかしながら、アルバムを共同制作したり、一緒にツアーを行うなど、カニエとジェイの強い絆な結ばれていたはず。11年に「仕事のことで2人が対立し、口もきかないほど仲が悪くなってしまった」と報道されたときには、ラジオ番組に出演したジェイが、「カニエはオレのブラザーだ。兄弟ならではのぶつかり合いは当然のようにある」と説明。「オレがカニエに無礼なことをすることなんて絶対にないよ。ものすごく尊敬しているんだから。もし、本当に対立したとすれば庭で取っ組み合いのケンカをするさ。兄弟みたいにね。誰にも知られることなくな」と断言していた。

　カニエも7歳年上のジェイのことをリスペクトしていると公言しているが、「オレ様、サイコー！」な性格のため、心の底ではジェイを見下しているのではという見方が強い。昨年夏に米紙「ニューヨーク・タイムズ」のインタビューを受けた際には、「ノトーリアス・B.I.G.が死んだ時、初めてジェイ・Zはジェイ・Zになれた。スティーブ・ジョブズが亡くなり、カニエ・ウエストはスティーブと同じような意味を持つ存在になった。確実に」と発言。己をスティーブの後釜だと確信している厚顔ぶりに驚く声や、「ジェイのことを“ラッパーとしては王者になれたけど、実業家やカリスマ的にはオレ様の方が上”と見下しているのでは？」という声が上がった。

　今回、ジェイが反撃したことに対して、プライドの高いカニエはどう反応するのだろうか。王者としてドンと構えて無視するのか、ブチ切れてあからさまな攻撃を開始するのか。米メディアは恐らく後者だろうと期待している。ある意味、妻にした女絡みで友情が引き裂かれた形となったカニエとジェイ。今後、2人の対立はヒートアップするのではないかとみられており、どのようなゲスい言葉で互いをディスるのかに、注目が集まっている。

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