超お得クーポンでも損した!?　痩せ効果を期待した「腸もみマッサレッチ」の落とし穴

　到着したサロンは、今までいろいろなサロンに潜入したが、ここまで内装が「バリチック」な異国情緒なところは初めて。都会の喧騒を離れ、リゾートホテルのサロンに来たような錯覚を受けた。運ばれてきたお茶にはパワーストーンが沈められ、プクプクと泡が出ていたのもなんか「嗚呼、異国」って感じ！　さらに、サロンのお姉さんたちのコスプレは、えんじ色の腰巻＋パンツでみなさまバリ風。頭も結い上げられているのはオシャレでゴージャスだ。

　ゆったりした時間を感じながらお茶を飲んでいたら、予約時間に。エステ店ではお約束のカルテの記入。体重、年齢、飲酒そのほか…今回はなぜか筆者の子どもの性別まで個人情報をおっぴろげるハメに（本当に要るか、その情報？）。茶色の紙ショーツ＋ガウンに着替えると、小さな懺悔室のような個室に通され施術の説明を受ける。その後、担当者に「このサロンちょっと迷路みたいでしょう？」と言われながら、施術ルームへ。

　施術ルームは、シックで落ち着いたムードたっぷりでそれはそれでいいのだが、お隣さんの施術の声が筒抜けというのはなんとも残念。できれば、薄いべニア1枚ではなくなく、しっかり個室にしていただきたかった。まぁ、2,150円しか払ってないが。

　まずは、施術台に仰向けになり、「マッサレッチセラピー」がスタートした。このマッサレッチセラピーとは、 マッサージとストレッチを組み合わせたものらしく、特に腹部まわりのインナーマッスルをほぐし、血行を促進させると「腸活運動」が始まり、この時に全身のエネルギー代謝に変化が起こるという。具体的には、体をソフトにまずは引っ張る……ことが繰り返される。今まで体験してきたSとMを彷彿するあのストレッチとはまったく違う。これで、本当に効果があるのかと思えるほどソフトである。

　その後、腸管マッサレッチということで、呼吸に合わせて時計周りに息を吐きながら、腸管を押していってもらったものの……正直、これって自分でもできるんじゃないの？　と思ってしまった。その後、体を温めるために、別室にて湯の花温浴。ガウンのままラップのようなものに包まれ20分間横になった。その後、シャワータイムを経て、施術終了。

　初体験のマッサレッチ……名前だけ聞くと、ものすごく効きそうだが、体が軽くなったとか、キモチよくなったといった実感もなく、また翌朝、毒素がた～っぷり排出できるのかと期待していたが、それもあっさり裏切られた。腸もみは、やっぱり自分でもできる。82％もOFFしてもらったクーポンだが、どうにもお金を損した気分であった。

クーポン満足度評価／★☆☆☆☆
リピーター思案評価／★☆☆☆☆
※本当に効くのか……？　マッサレッチよ。

吉原杏（よしわら・あんず）
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生～ゼロからわかる株の教科書～』（オープンアップス）などのアプリ作家として活動。

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